安全性

接種を自分で判断するのが不安・・・予防接種の安全性は?

予防接種は怖い病気から子どもを守ってくれるものですが、まれに起きる副作用への心配もあります。予防接種の安全性について心配するママに対して、医師や看護師さんはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

ママからの相談:「予防接種の安全性を親が判断するのに不安」

予防接種の中で、たとえば日本脳炎のように、一時期、接種が中断されていたが再び受けられるようになっているものがあります。接種を再開したと通知がきても、本当に安全なのか素人にはわかりません。問診票には副反応があるかもしれないと書かれており、子どもを病気から守るために、リスクのある予防接種を受けることが親の判断に委ねられているのはとても不安です。(30代・女性)

日本脳炎の予防接種による副反応と現状について

日本脳炎ワクチンは副反応が起こることが確認されたため、一時期、積極的な推奨はしなくなりましたが、新しいワクチンが製造されて現在は推奨されています。日本脳炎ワクチンの発症防止効果は80%です。

日本脳炎ワクチンについて、以前のものはワクチンの副反応として70~200万回の接種に1回程度、急性散在性脳脊髄炎が起こると判断され、平成17年に厚生労働省は積極的勧奨を取り下げました。しかしその後、新しい日本脳炎ワクチンが製造されるようになり、平成22年から再度、積極的に接種するよう勧告しています。以前のワクチンはもう流通していません。(内科医師)
日本脳炎は1週間から2週間の潜伏期間の後に、高熱・頭痛・嘔吐・意識障害・神経障害を起こし、致命率は15%と高く、麻痺などの後遺症を残すこともいわれています。日本脳炎ワクチンの発症防止効果は80%とされています。(内科医師)

ワクチン接種の有効性と副反応のリスクを比べて検討を

ワクチンの安全性や有効性は厳しく審査されますが、副反応を完全に防ぐことは不可能です。病気にかかったときのリスクとワクチンの副反応によるリスクを比較し、接種するかを決めましょう。医師に相談することもできます。

ワクチンは、厚生労働省が安全性と有効性を厳しく審査します。動物実験から人への臨床研究を経て、安全と認められたものだけが投与されていますが、人それぞれ反応が違うので、実際には副反応が予測不可能なこともあります。現代の医学において、誰に対しても副反応が起きない完璧なワクチンや薬剤は存在せず、わずかでもリスクがあるときにはきちんと記載しなければいけないため、逆に不安に思うご両親も多いです。(内科医師)
ワクチンを接種しないで病気にかかってしまったときのリスクと、ワクチンを接種したときのわずかとされる副反応のリスクを比べて判断するのがよいでしょう。国が推奨するものは、子どもにとって接種した方がリスクを上回る利益があると判断しています。また任意のものでも、ロタウイルスワクチンやB型肝炎ワクチンなどのように、子どもにとって接種した方がよいものもあります。予防接種の有効性は、副反応のリスクを上回ると考えます。(内科医師)
たしかに予防接種するかしないかはご両親の判断によりますが、受けさせることが心配なときは、事前に医師の診断が受けられます。(産科看護師)

日本脳炎ワクチンに関しては、現在安全性の高いものが用いられ、国が接種を推奨しています。ワクチンの安全性や有効性は厳しく審査されていますが、副反応を完全に防ぐことは難しく、病気のリスクと副反応のリスクを比較して接種を考えるとよいようです。


2015/11/11

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