X線検査

妊娠に気づかずにX線検査を受けちゃった!赤ちゃんへの影響は?

健康診断などでX線検査を受ける時、「妊娠の可能性はありますか?」と聞かれますよね。でも妊娠初期の場合、本人が妊娠に気づかないまま検査を受けてしまうこともあるでしょう。「どうしよう?」「赤ちゃんは大丈夫!?」なんて慌てず、X線検査について勉強してみましょう。

X線検査1回あたりの放射線被爆量は?

被爆線量の単位はmSv(ミリシーベルト)やμSv(マイクロシーベルト)をよく耳にするかと思いますが、胎児への被爆線量を測るにはmGy(ミリグレイ)がよいとされています。一般的な検査の、胎児の被爆線量は以下となります。

・胸部X線単純撮影 0.01mGy以下
・腹部X線単純撮影 1.4mGy
・腰椎X線単純撮影 1.7mGy
・上部消化管造影(バリウム検査) 1.6mGy
・注腸造影検査 8.0mGy
・頭部CT 0.005mGy以下
・胸部CT 0.06mGy以下
・腹部CT 8.0mGy以下
・骨盤部CT 25.0mGy

妊婦さんが放射線に被爆した場合、胎児への影響が考えられる放射線量の最低ラインを「しきい値」と呼びます。ICRP(交際放射線防護委員会)では、この「しきい値」を100mGy~200mGyとしています。健康診断で一般的に「レントゲン検査」と呼ばれる胸部X線単純撮影は、被爆線量は非常に微量です。いちばん多い骨盤CTでも25.0mGyと「しきい値」の1/4以下です。

赤ちゃんに影響はある?

赤ちゃんの重要な器官の形成は、妊娠4週から16週に集中しています。妊娠月数でいうと2カ月から4カ月にあたります。赤ちゃんの中枢神経が形成され、心臓や目、四肢など重要な器官が作られます。この期間中は細胞分裂が盛んなため、レントゲンや薬の影響が最も出やすい時期と言われています。

先ほど述べた通り、レントゲンによる被爆線量は微量ですが、妊娠2カ月~4カ月にX線検査を受けることは避けましょう。また妊娠の有無がわからない場合でも、妊娠の可能性がある場合は検査を避けることが無難です。特に健康診断などで複数の箇所を検査する場合には、危険数値に近づく場合があるので注意が必要です。

気づかないでX線検査を受けてしまった場合も、基本的に心配はありません。心配な場合は、妊婦健診の際に医師に相談することで不安を取りのぞきましょう。

妊娠期間中はホルモンバランスも崩れ、何も問題がなくても不安になりがちです。少しでも不安要因を減らすため、日頃から排卵日や月経周期に敏感になり、妊娠に早めに気付くことができるようにしましょう。


2015/11/19

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