黄体機能不全

2015/11/19

不妊症だけじゃなく流産も!黄体機能不全の原因と予防法

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不妊症だけじゃなく流産も!黄体機能不全の原因と予防法

不妊の原因として知られる黄体機能不全。不妊だけでなく、流産の原因になることもあります。黄体機能不全になる原因は、ホルモンの分泌や病気のほか、原因がわかっていないものも。黄体機能不全の見分け方や予防方法について解説します。

黄体機能不全とは

黄体機能不全とは、黄体の機能が悪くなり黄体ホルモンの分泌量が減ってしまう病態です。黄体は卵胞が排卵後に変化してできるもの。黄体から分泌される黄体ホルモンは、排卵期に基礎体温を上げたり、子宮内膜を妊娠に備えて厚くしたりといった働きをします。
黄体ホルモンの分泌が悪いと子宮内膜が十分に形成されず、受精卵がうまく着床できないなど不妊の原因になってしまいます。

黄体機能不全の原因

黄体機能不全の原因としては3つのことが考えられます。
まず、脳下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンが減少すること。この2つのホルモンが減少すると、卵胞や黄体の発育が悪くなり黄体機能不全になってしまいます。次に、黄体ホルモンが正常に分泌されても、子宮内膜がそれに対応して厚くならないこと。最後に高プロラクチン血症や甲状腺機能異常、多嚢胞性卵巣症候群、卵胞発育不全などによって卵巣で黄体が育たない状況です。

黄体機能不全は不妊症だけでなく流産にも関係

黄体機能不全になると子宮内膜の形成が悪くなるため、受精卵が着床しにくく、不妊の原因になってしまいます。さらに、子宮の収縮を抑える黄体ホルモンが少ないため、せっかく妊娠しても流産しやすくなることもあります。
妊娠を維持するためには免疫状態も関係していますが、黄体機能不全で黄体ホルモンの分泌が少ないことが間接的な影響を与え、流産しやすくなることもわかってきました。例えば高プロラクチン血症が排卵や着床を妨げたり、甲状腺機能低下症だと子宮内の血流が悪くなったりするなど、体内のホルモン異常が妊娠維持に悪影響を与えて流産が起きやすくなってしまうのです。

黄体機能不全の症状と診断、治療法は?

日ごろから基礎体温をつけていると、黄体機能不全になっているかどうか見分けることができます。高温期と低温期の差が0.3℃以下、高温期が10日以下、月経周期が短すぎる、生理が軽すぎる、生理前の胸の張りなどの症状がないという場合は、一度病院で調べてもらいましょう。診断のために行われるのは、基礎体温のチェックとホルモン検査、子宮内膜の組織検査です。
もし黄体機能不全と診断されたら、まず元となる疾患があるかどうか調べます。疾患があればその治療を行い、特に疾患が見つからなければホルモン治療や排卵誘発剤などでの治療を行います。

黄体機能不全の予防法

ホルモンの分泌は生活の乱れなどから引き起こされることも多いものです。特に疾患が無ければ、生活習慣の見直しをして黄体機能不全を予防しましょう。以下のことに気を付けると良いです。

□ストレスを解消する
□栄養バランスのよい食事をとる
□適度な運動をして睡眠は十分取る
□体を温める

規則正しい生活やバランスのよい食事で予防していきましょう。


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