尿検査

2015/11/20

健診のたびに行なうのはなぜ?尿検査の目的と必要性

この記事の監修/執筆

専門家監修記事

健診のたびに行なうのはなぜ?尿検査の目的と必要性

妊婦健診で毎回行なわれる検査の1つが尿検査です。検査結果に毎回ドキドキしてしまいますね。では、尿検査で何がわかるのでしょうか?また、どうして健診のたびに尿検査を行うのでしょうか?今回は、そんな尿検査の目的と必要性についてまとめてみました。

尿検査でわかること

実は、尿は血液から作られています。正確には、腎臓で血液をろ過してきれいにされたもののうち、体に必要のないものが尿なのです。通常、このように体に不要なものだけが排出され尿となるのですが、腎臓の働きが弱っている場合、体に再吸収すべき栄養素まで尿に混ざってしまったり、体に残しておいてはいけないものが尿になかったり少なかったりするのです。つまり、尿を調べることで、腎臓が健康に問題なく働いているかどうかがわかるというわけなのです。

糖とタンパクの値が重要視される理由

検査結果に「+」や「-」であらわされる糖とタンパクですが、どうして重要視されているのでしょう。それは、本来これらは尿の中にたくさん出てきてはいけない物質だからです。つまり、体の中に再吸収されるべきものが尿の中に混じってしまっているという警告なのです。
糖の検査結果が「+」であれば尿に糖がでているということで、症状によっては妊娠糖尿病と診断されることもあります。糖は血管の壁を厚くし、硬くする性質があるので、腎臓の血管も厚く硬くなってしまい正常にろ過できなくなってしまうのです。老廃物が体に溜まるとお母さんの血液が新鮮な状態ではなくなってしまい、おなかの赤ちゃんにも悪い影響を与えてしまいます。一方、タンパクの検査結果が「+」の場合は、体を作る材料が排出されているということです。症状が進むと妊娠中毒症になってしまい、赤ちゃんの発育にも影響がでてしまいます。

このように尿の中の糖とタンパクは妊婦の体の特に重要な腎臓の働きをあらわしているため、妊婦健診では毎回検査をするのです。また他にもつわりに対する治療の有無や胎盤機能もわかります。

体の状態をより正確に知るための尿検査の受け方

尿検査を正しく受けるために、尿検査は午前中に行なうのが理想です。夜寝ている間に作られた尿の方が正確に診断できるからです。また、尿検査で尿をとる時は「中間尿」がよいとされています。中間尿とは尿の出始めと最後の方に出た尿ではない、間の尿のことです。尿の出始めは細菌やたんぱく質が混ざりやすく、最後の方に出た尿も成分が薄い場合があり検査には向かないのです。また、検査前に水をがぶ飲みしてしまうのも良くありません。ふつうの状態で検査を受けるようにしましょう。

いかがでしたか?どうして毎回の健診で尿検査をするのか、おわかりいただけたでしょうか?尿検査では糖とタンパク以外にもさまざまなことがわかります。つまり、お母さんの体からのメッセージを読み取るのが尿検査なのです。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加