抗生物質

処方された抗生物質。症状が治まっても全て飲みきらないとダメ?

お子さんが風邪などで病院を受診すると、一般的な風邪薬の他に抗生物質を処方されることがあります。体質にもよりますが、小さなお子さんの場合抗生物質を飲むと下痢を引き起こすことがあり、見ていて辛いものです。風邪などの症状が治まった場合、残りの抗生物質は飲まなくてよいのではという相談が、医療やヘルスケアの専門家が回答するQ&Aサイト「なるカラ」に寄せられているのですが、看護師さんや薬剤師さんたちはどのように回答しているのでしょうか。

子供に処方された抗生物質についての相談:「子供が抗生物質を飲むと下痢に。症状が治まれば服用を止めてもいい?」

お子さんが風邪症状で病院を受診した際、抗生物質であるメイアクトMSが処方されました。しかし抗生物質を飲むと毎回下痢をするので、相談者であるママは、症状が緩和すれば日数分飲みきらなくてもよいのではと思っているのですが、実際はどうなのでしょうか。

10才の子供が、鼻水・鼻づまり・喉のかゆみの症状があり、耳鼻科を受診しました。鼻風邪だったようで、メイアクトMS・ムコダイン・ポララミンを5日分処方してもらいました。しかし毎回、抗生剤を飲むと下痢や軟便が続きます。抗生剤は飲みきるようにと言われましたが、下痢で辛そうにしている様子をみると、症状が治まれば5日分全て飲まなくてもよいのではと思うのですが、日数分飲み続ける必要があるのでしょうか。(30代・女性)

処方された抗生物質は自己判断で止めないで!必ず日数分飲みきるようにしてください

症状が治まっても、身体の中にはまだ菌が残っています。再び菌が増殖するのを防ぐため、処方された抗生物質は日数分全て飲みきる必要があるので、自己判断で服用を止めないようにしましょう。

基本的に、抗生剤は処方された日数分を飲みきる必要があります。症状が治まっても微量に菌が残っていることがあるので、途中で服用を止めると耐性菌が生じてしまう可能性が高くなります。ちなみに、ムコダインやポララミンなどは、症状が治まれば飲むのを止めてもよいでしょう。(薬剤師)
症状が治まっても、身体の中から菌がいなくなるには少し時間がかかるので、症状が治まった時点で抗生物質を止めてしまうと、少量残った菌が再び増殖を始めることがあります。生き残った菌は、その時使われた抗生物質を記憶して耐性を持ち(耐性菌)、今度はその菌で何かまた感染症が起こった場合、同じ抗生物質では効かなくなってしまいます。このようなことを繰り返すと、ついにはどの抗生物質も効かないということも起き得るので、処方された抗生物質は、一度飲み始めたらちゃんと飲みきることが重要です。(看護師)

抗生物質は下痢を起こしやすいので、整腸剤を一緒に処方してもらうとよいでしょう

抗生物質を飲んで下痢や軟便になることは、よくあることだと看護師さんたちは説明しています。お子さんが下痢を起こしやすいなら、病院受診の際にその旨を医師に伝え、整腸剤を一緒に処方してもらうか、下痢になりにくい別の薬を処方してもらうとよいでしょう。

人によって副作用の出現の有無や程度は違いますが、毎回下痢になることがわかっているのなら、受診する際その旨を医師に伝えてみてください。一緒に整腸剤を処方してくれたり違う抗生剤に変えてくれたり、何かしらの対応をしてくれるはずです。(看護師)
抗生剤での下痢・軟便はよく起こるため、同時にビオフェルミンRなどの整腸剤が処方されることもあります。市販薬のビオフェルミンですと抗生剤と一緒に飲んでも効き目がないのですが、処方薬のビオフェルミンRですと抗生剤に対して耐性がありますので、次回からは整腸剤も一緒に処方してもらうように相談してみるとよいでしょう。(薬剤師)
抗生剤で下痢・軟便といった副作用が起こる頻度は、多い方だと思います。抗生剤は、菌を退治するために処方されるのですが、腸内の良い菌まで殺してしまうので、腸内細菌のバランスが崩れてしまい下痢や軟便になりやすいです。そのため、腸内環境を整える整腸剤を一緒に処方されることがあります。(薬剤師)

お子さんが下痢で辛そうにしていると、風邪の症状が治まれば抗生物質の服用は止めてもよいのではと思ってしまうのですが、処方された日数分飲みきった方がよいのですね。必要であれば、整腸剤や違う抗生物質を処方してくれるようですので、自己判断で服用を止めるのではなく、医師に相談するようにしてください。


2014/10/13

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