受精のしくみ

赤ちゃんは天からの授かりもの!受精のしくみとその確率

熾烈な生存競争を生き残った精子だけが卵子にたどりつき成立する受精。受精卵ができて妊娠が成立するまでには生命の神秘が隠されています。排卵と受精のしくみや確立、受精後に起こる体の変化などについて知っておきましょう。

排卵のしくみ

女性の体には卵巣が2つあり、その中にはまだ未熟な卵子が備えられています。月経がはじまると卵胞刺激ホルモンが分泌され、卵巣の中では未熟な卵子のいくつかが育ちはじめます。卵子は卵胞という袋の中にありますが、卵子が成熟するにともない卵胞の壁から分泌されるのがエストロゲンというホルモン。エストロゲンが十分に分泌されると、卵子は卵胞を突き破って卵巣の外に飛び出し、それを卵管采(らんかんさい)が捕獲します。これが排卵です。

成熟した卵胞の大きさは直径2cmくらい。一度に15~20個の卵胞が大きくなりますが、成長途中で一番大きく育った卵胞がさらに成長を続け、ほかの卵胞は委縮。成長を続けた卵胞が成熟し排卵されます。

精子と卵子が出会う受精のしくみとその確率は?

排卵された卵子と射精により卵管に入ってきた精子が出会うと受精卵ができますが、受精卵ができるまでには過酷な競争があります。

1つの卵子と結合できるのは1匹の精子。性交時に膣内に入る精子の数は1億~4億といわれていますが、このうち卵子がいる卵管までたどりつける精子は数百匹。およそ1%です。卵管までたどりついてもすぐに卵子と結合できるわけではありません。卵子のまわりには卵子を守る透明帯という分厚くて硬い膜があり、多くの精子がその膜を突破しようとしますが、最終的に侵入できるのは幸運な1匹だけです。1匹の精子が中に入ると、ただちに透明帯の性質が変わりほかの精子はシャットアウトされます。この過酷な生存競争は、少しでも強い遺伝子を残すため生命に備わった自然の働きといえます。

受精のためには卵子と精子が出会わなければなりませんが、寿命は卵子が約24時間、精子は3~5日ほどです。さらに卵子が受精可能な時間は排卵後のわずか6~8時間と考えられており、排卵日であっても受精の確率は10~20%程度といわれています。 受精卵はその後、細胞分裂を繰り返しながら子宮内へ移動。やがて子宮内膜に着床することで妊娠が成立します。

受精後に起こる母体の変化

受精卵が着床して妊娠が成立すると、母体にはさまざまな変化が現れます。体の中では、着床によって分泌される絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の働きで、次の月経や排卵がストップ。このホルモンが卵巣の黄体を刺激して、エストロゲンやプロゲストロゲンというホルモンが分泌され、子宮内膜が厚くなったり乳房が大きくなったりなどの変化が起きます。

受精から着床までに感じる体の変化には、胸が張る、軽い吐き気や好みの変化、下腹部が重い・痛む、だるい・疲れやすいなどがあります。おりものや着床出血があることも。ただ、これらの症状には個人差があり、何も感じないという人もいます。
着床の有無は、月経予定日から1週間以上たっていれば妊娠検査薬で調べることもできます。


2015/11/20

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の監修/執筆

専門家監修記事