受精卵

受精卵ができるメカニズムと着床の成り立ち

妊娠のはじまりは、卵子と精子が結合してできる受精卵。妊娠するには妊娠のしくみを理解しておくことが大切です。排卵のしくみや受精卵ができるメカニズム、着床までの道のりと着床率について解説します。

受精卵ができるメカニズム

女性の子宮の中には2つの卵巣があり、卵子の元である卵胞という細胞が存在しています。月経がはじまると分泌される卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンの影響で、たくさんある卵胞の中の1つが成熟しはじめます。卵子として成熟を始めた卵胞はやがて排卵できる大きさまで育ち、女性ホルモンであるエストロゲンの働きで卵胞の壁から飛び出し卵管采(らんかんさい)へ。これが排卵です。

一方、男性の精巣で作られる精子の数は1日におよそ5000万~数億匹。精子は精巣上体を通る際に成熟し、性交の時に女性の膣内に放出されます。この精子の放出が射精です。1回の射精には約1億~4億匹の精子が含まれていますが、このうち卵管に到達するのは約1%。そのうち、卵子を守っている透明帯という膜を破って、最初にたどりついた1匹だけが卵子と合体します。

このように、排卵された卵子と放出された精子が卵管内で出会い結合してできたものが、受精卵です。卵子の寿命は約24時間、そのうち受精できるのは6~8時間といわれています。一方精子の寿命は3~5日間。排卵と精子がやってくるタイミングが合って初めて受精が成立するのです。

受精卵はどうやって着床するの?

受精卵は通常約22時間後には2分割卵に、36時間後には4分割となり、卵管内で細胞分裂を繰り返しながら、3日~5日かけて子宮腔内に到着します。受精卵が子宮に入ると子宮内膜は厚くフカフカの状態になって妊娠にそなえます。

受精後7日目頃には、受精卵は根を下ろすために子宮内膜に取り付き、やがて子宮内膜深くにもぐり込みます。これは、ママの血管から赤ちゃんの成長に必要な栄養や酸素を受け取るために必要なことです。このように、子宮内膜に受精卵がしっかりと取り付くことを着床といいます。受精卵からは妊娠反応で陽性になるホルモン(hCG)が分泌され、受精後14日ほどで妊娠検査薬により妊娠を確認できるようになります。

受精卵ができても、その全てが着床できるわけではなく、受精卵が着床する確率は約20~30%程度といわれています。受精卵が着床するのは通常は子宮体部。受精卵が着床せずに子宮の外に出てしまった場合、妊娠は成立しません。もし子宮内膜にたどりつく前に卵管や卵巣で着床してしまうと子宮外妊娠となり、腹痛や出血などの原因となる可能性があるため早めの医療処置が必要です。


2015/11/20

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