異所性妊娠

妊娠検査薬は陽性だったのに?異所性妊娠はなぜ起こる?

異所性妊娠とは、一般的に子宮外妊娠といわれます。これは、子宮以外で妊娠することで、ほとんどが卵管で着床しているケースです。この場合、受精卵が順調に発育できず流産となるので、下腹部痛や不正出血などの症状が現れます。異所性妊娠を治療するには、手術で妊娠部位を除去する方法が取られることが多いです。

異所性妊娠って何?

異所性妊娠とは、いわゆる子宮外妊娠のことです。異所性妊娠は子宮以外の部位で受精卵が着床すると起こり、200~500件の妊娠のうち1件に見られます。受精卵が着床する部位は、卵管の付け根、子宮頸管、卵巣、腹膜の4か所のうちいずれかですが、約95%が卵管への妊娠です。

原因は何?

異所性妊娠の主な理由は、卵管内の炎症により受精卵がうまく通過できなくなったことや、または子宮へ受精卵を運ぶ機能が低下しているために卵管に長く留まってしまったことがあげられます。こういった機能障害は自覚症状が少なく、異所性妊娠となる原因がはっきりしないケースもあります。

どんな症状があるの?

子宮以外の場所は受精卵が順調に発育できないため、異所性妊娠すると流産となり、下腹部痛が起こります。下腹部痛は、出血量と流産の早さによって痛みが変わるので、ほとんど痛みがなかったり、急に強い痛みになったりすることもあります。不正出血も長く続きます。

どんなときに、異所性妊娠が疑われるの?

市販の妊娠検査薬で尿によって陽性反応があっても、超音波検査で妊娠の確認ができないと、異所性妊娠が疑われます。ただし、妊娠したばかりの初期や妊娠初期に流産した場合も同じように見えるので、判断が難しいと言われています。下腹部痛など症状が軽いケースも多く、症状が軽いほど困難です。妊娠週数、血液検査、腹腔鏡での確認などで診断します。

異所性妊娠を治療するには?

主に腹腔鏡または開腹による手術が行われます。卵管と妊娠部位を丸ごと除去する手術と、卵管は残して妊娠部位のみ切除する方法があります。卵管ごと切除すると切除した側では妊娠できなくなりますが、残った卵管で再び妊娠可能です。しかし、その場合も異所性妊娠となることがあります。

母体の状態が良く、卵管破裂などが見られない場合には、薬物治療が行われることもあります。ただし、保険適用外であり、副作用が出る場合があるなど注意が必要です。

母体の状態も良く、卵管破裂もなく、血液検査でhCG値が低い場合には卵管にできた妊娠部位が自然に吸収されるのを待つこともできます。吸収がみられない場合は、手術となります。


2015/11/20

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