胎児の浮腫

胎児の首の後ろに浮腫が…検査が怖いが、どうすれば?

胎児に気になる症状や兆候があり、詳しい検査をするかどうか決める際、気になるのは検査のせいで流産する可能性もあること。気持ちが整理できないまま週数だけが進んでいくという妊婦さんからの相談に対し、看護師さんたちのアドバイスとは。

ママからの相談:「エコーで赤ちゃんの首の後ろに浮腫が見つかったが流産が心配」

35歳の主婦です。第2子を妊娠して喜んでおりましたが、11週で首の後ろに浮腫が見つかりました。4mmの浮腫といわれ、お医者さんは絨毛検査や羊水検査で詳しいことを調べることもできますよというのですが、気持ちがまだ整理できません。浮腫以外に特に気になる個所はないそうです。絨毛検査や羊水検査で流産することもあると聞き、怖くて心の準備ができません。でも週数はどんどん進んでいきます。(30代・女性)

原因がわかるにこしたことはないが、個人の思いを大切に

浮腫の原因や性質に関して、詳しいことがわかるにこしたことはないようですが、胎児の検査はデリケートな問題であるため、個人の思いを尊重することが優先されます。

胎児の首の後ろの浮腫は、ダウン症やその他の染色体異常の可能性があるために、医師は絨毛検査や羊水検査をすすめたのだと思います。ただし、首の後ろの浮腫があったからといって必ず染色体異常があるわけではありません。染色体異常があった場合にどうするかまで考え、家族ともよく話し合って検査を受けるか決めましょう。 (産科看護師)
出生前診断の是非は、難しい問題です。これに関しては、専門的な意見ではなく、個人の思いを尊重された方がよいかと思います。出生前診断をすることで胎児に病気が見つかった場合、原則それを理由に人工妊娠中絶は認められません。ただし、身体的、経済的に母体に負担が大きい場合には、中絶が認められています。羊水検査は15~18週まで、絨毛検査はもう少し早い時期に検査が可能です。検査で流産する可能性もたしかにありますが、どんな検査にもリスクはありますし、現在の医療ではすべての可能性を伝えなくてはいけないので、不安にもなると思います。検査ができる時期も限られていますので、気持ちを落ち着けて家族とゆっくり話し合って、受けるか受けないかを考えてみてください。 (健康管理科看護師)

メリットとデメリットを比較考量し、家族と相談を

胎児の検査にはメリットもデメリットもあります。また、どちらの場合も後で後悔のないように決定したいもの。家族や主治医とよく話し合って、慎重な決定が望まれます。

出生前診断をすることのメリットは、もしも病気が見つかった場合、出産までの間、親御さんの心の準備や環境の準備ができるということです。一方、デメリットとしてはおっしゃる通りに流産や胎児感染などのリスクがあります。(健康管理科看護師)
逆に、出生前診断をしない選択をして、お子さんに何か異常があった場合は、その現実と向き合えず育児放棄や虐待につながってしまうケースがあります。これらを踏まえた上で、ご家族とよくご相談されて決められるとよいかと思います。(健康管理科看護師)
今の時点では何ともいえませんから、家族や主治医とよく相談して、慎重に検討してください。(産科看護師)

胎児に浮腫が見つかり、詳しい検査をするか迷っているという場合、できれば検査をするほうがよいとはいえ、個人の思いを尊重することが大切です。また、検査のメリットデメリットを踏まえて家族や主治医とよく相談し、後でどんな結果になったとしても後悔のないよう、慎重に決定しましょう。


2015/11/19

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