感染症

赤ちゃんに影響するかも!妊娠中に気をつけたい感染症

妊娠中は身体の免疫が下がってしまうため、感染症へのリスクが高まります。感染するとお腹の赤ちゃんへ影響を及ぼすこともあります。そのような事態を避けるためにも妊娠中には感染症の予防にも十分気を配る必要があります。

感染症とは

細菌やウイルスなどが体内に侵入し、体調不良や病気を引き起こすことをいいます。

感染症の経路について

感染症にはさまざまな感染経路があります。

・人から人への感染
感染している人に直接接触して感染する場合があります。また、感染している人が咳やくしゃみをすることで空気中にウイルスが浮遊し、それを吸い込んで感染することもあります。
・動物や昆虫から人への感染
 動物や虫を介して感染することもあります。噛まれたり血を吸われたりして接触した際に感染します。
・傷口などから感染するもの
 ウイルスが土の中などにいて、傷口から体内に入って感染します。
・食べ物から感染するもの
 ウイルスが食べ物の中にあり、それを食べることによって感染します。

妊娠中に気をつけたい感染症とその理由

・HTLV-1
ほとんどの人は感染しても病気を発症することはありません。しかし1000人に1人の割合で、40年以上経ってから白血病や脊髄症の病気になることがあります。母体がこのウイルスを持っていると、授乳によって赤ちゃんに感染するリスクがあります。母体にこのウイルスが存在するかどうかは妊婦健診時に血液検査で調べることが出来ます。また、授乳方法の工夫によって感染の可能性を抑えることができます。

・風しん
風しんとは風疹ウイルスが病原体である感染症の一つです。妊娠初期に風しんに感染すると、赤ちゃんに難聴や心臓疾患といった状態をもたらす危険性があります。過去に風疹にかかった覚えがない方や、免疫が低い方は特に注意が必要です。妊婦健診の際に免疫が低いと診断された方は出来るだけ人混みを避けたり、外出時のマスク着用、十分な手洗いやうがいを日頃から心がけるようにしましょう。また男性においても風しんの免疫が弱い人が多くいるとされています。パパや他の家族にも気をつけてもらいましょう。

・サイトメガロウィルス
私たちが毎日生活する中でも接触を避けられないのがサイトメガロウイルスです。このウイルスは世界中のあらゆる所に存在し、成人の半数以上が既に感染しています。しかし同時に免疫を持っているとされています。主に唾液や尿を介して感染します。多くの人は成長段階で免疫を作り上げていきますが、妊娠初期時などに感染してしまうと赤ちゃんの臓器に機能障害を及ぼす可能性があります。

・水ぼうそう
免疫がない妊婦さんが感染すると、赤ちゃんの目や皮膚に異常が出ることがあります。妊娠週数によって症状が異なります。

・パルボB19ウイルス
りんご病の原因になるウイルスです。妊娠中に感染すると、まれに流産や胎児水腫を引き起こすことがあります。

・性器ヘルペス
性病の一種で、外陰部に水疱やかぶれなどの症状が出ます。一度感染すると、体内に潜伏して妊娠中に症状が出ることがあります。産道を経由して赤ちゃんに感染することもあります。その結果、赤ちゃんが重症の肺炎を引き起こしたり脳に異常を来したりすることがあります。産道を通ることで感染するので、帝王切開が必要になります。

・性器クラミジア
性病の一種で、クラジミア・トラコマチスという細菌が原因です。症状が出ないことが多く、自覚がないことが多いです。産道を通った赤ちゃんが感染すると、新生児肺炎や結膜炎を発症します。

その他、B群溶血性連鎖球菌(GBS)、トキソプラズマ原虫、リステリア菌などがあります。自覚症状がないまま赤ちゃんに感染してしまうものも多いので、医師と相談して検査を行うことが重要です


2015/11/26

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