習慣流産

2015/11/26

流産をくり返すのはなぜ?習慣流産の原因と対処法

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流産をくり返すのはなぜ?習慣流産の原因と対処法

初期流産を引き起こす原因の多くは、染色体異常などの偶発的な要因にあります。全ての妊婦さんの10~15%に自然流産が起こってしまうのです。そうは言っても、何度も繰り返したくはないですよね。ここでは流産を繰り返す原因と対処法を解説します。

習慣流産とは

3回以上自然流産を繰り返すことを習慣流産といいます。受精卵の染色体異常などが考えられますが、はっきりとした要因はわかっていない状態です。

習慣流産の種類

・原発習慣流産
出産歴がない女性が流産を繰り返すことをいいます。

・続発習慣流産
出産後に流産を繰り返すことをいいます。赤ちゃんの染色体に異常あって起こる場合が多いとされていますが、明らかな原因はわかりにくい傾向にあります。

不育症の定義

習慣流産や反復流産に加え、死産や早期新生児死亡を繰り返す場合は不育症と定義されます。反復流産は2回以上流産を繰り返す場合のことをさします。死産は、出生時や妊娠中に赤ちゃんが亡くなってしまうことです。早期新生児死亡は、生後1周間未満の新生児が亡くなることです。これらを繰り返す場合、不育症と診断されます。

習慣流産や不育症のリスク因子とは

・染色体異常
パパ・ママのどちらかに均衡型転座などが見られる場合などです。自覚症状はありませんが、精子や卵子ができる際に染色体に過不足が生じることが流産の原因になります。

・子宮形態異常
子宮の形が着床の障害になったり、胎児や胎盤を圧迫したりすることで妊娠継続が不可能となります。

・内分泌異常
甲状腺機能亢進、甲状腺機能低下症、糖尿病などの症状がある場合、流産のリスクが高まります。高血糖による胎児染色体異常の増加にも関与していると言われています。

・凝固異常
抗リン脂質抗体症候群、プロテインS欠乏症、プロテインC 欠乏症、第XII因子欠乏症などが原因になることがあります。

このように様々なリスクがありますが、これらの要因がある場合でも必ず流産や不育症になるとは限りません。その為、「原因」ではなく「リスク因子」と呼ばれています。また、高齢出産もリスクを高めると言われています。

習慣流産の検査・診断と治療法について

習慣流産や死産、早期新生児死亡を繰り返す場合には不育症の検査をする必要があります。検査は有効性が明らかになっているものもありますが、研究途中のものがあります。また、検査を行ってもリスク因子がわからないことも多くあります。

習慣流産は、偶発的に胎児染色体異常を繰り返して起こることが多く、検査によってリスク因子がない場合は治療を行わないことがほとんどです。リスク因子がわかっている場合は、それに合わせて治療を進めて行きます。また、病院によっては習慣流産の方に対してカウンセリングを行ってくれます。流産を繰り返すストレスや不安感を取り除くことが大切な為です。

妊娠を望む女性にとって、流産を繰り返してしまうことは辛いです。パートナーや家族にも協力してもらい、不育教室などに参加してみるのも良いかもしれません。


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