羊水

赤ちゃんを守る!羊水の役割とトラブルによる回避のための知識

羊水といえば、プレママにとって最もポピュラーなものであると思います。しかし、その役割やトラブルに関してはあまり周知されておらず、なぜ羊水が赤ちゃんに必要なのか分からないプレママも多いかと思います。ここではそんな羊水の役割やトラブルを紹介していきます。

羊水とは

赤ちゃんのいる卵膜という袋の内側に羊膜という層があり、羊膜で覆われている空間を羊水腔といいます。この羊水膜を満たしている液体が羊水で、その中で赤ちゃんが浮いています。羊水には赤ちゃんがお腹の中で成長するための成分が多く含まれており、クッションとなって外部からの衝撃から守ったり、胎内の温度を一定に保ったり、赤ちゃんが羊水の中で筋肉や骨格を発達させるため自由に運動したり、赤ちゃんの肺機能を育むのに大変重要な役割を果たしています。

羊水の役割

羊水の役割のひとつに肺機能の発達があります。赤ちゃんがお腹の中で成長すると、羊水を飲み込んだり排出したりを繰り返し、羊水を肺にまで取り込んで生まれた後の肺呼吸の練習をしています。羊水は赤ちゃんが飲み込んだ後、肺や小腸から吸収され血中に染み込み、更に腎臓に吸収されて尿になります。赤ちゃんの尿中に含まれる老廃物は、へその緒を通して母体に送られます。そして常に新しく作られる羊水を循環させて、それを繰り返すうちに最初は弱かった腎機能を成長させていくのです。

羊水のトラブル

羊水のトラブルは以下の3つが主です。トラブル1つ1つに対処法があるので、その点も注意して参考にしてください。

①羊水混濁…ママが過期産に入ると、お腹の中の赤ちゃんが大きくなるにつれて羊水の量が減少してしまいます。今まで均衡がとれていた羊水の循環が崩れてしまい、赤ちゃんがストレスや酸欠により胎内でウンチをしてしまうことがあります。
これを羊水混濁といい、羊水の中でしたウンチを赤ちゃんが飲み込むと肺機能の低下に繋がります。赤ちゃんの心拍数に異常が出た時に、ママの体調を見ながら誘発分娩や帝王切開の処置を行う可能性があります。

②羊水が多すぎる…羊水が800mlを超えた場合、医師から「羊水過多」と診断されます。羊水が多すぎる原因としては、赤ちゃんが羊水を飲み込んだり排出したりという循環が上手くいっていないということがあります。
羊水過多と診断された場合、赤ちゃんの脳神経系異常や消化器系異常の疑いもあるので、早急な原因究明が必要です。「呼吸が苦しい」「足のむくみが酷い」「お腹が常に張っている」といった諸症状がある場合、切迫早産や切迫流産の危険性もあるため、早目に医師に相談しましょう。

③羊水が少なすぎる…羊水が100ml以下となった場合、医師から「羊水過少」と診断されます。羊水が少なると今まで赤ちゃんを守ってきたクッション代わりであったものがなくなり、外部からの赤ちゃんへの衝撃が緩和されず伝わったり、肺に循環させる羊水がないため肺機能が低下したりしてしまいます。羊水過少の原因の多くは、前期破水や血流の減少、赤ちゃんの腎臓や泌尿器系異常などが考えられます。

特に問題なのが血流の減少で、子宮への血流が減少すると優先的に生命維持のために、心臓や脳への血液循環をして他臓器や手足への循環が著しく減少してしまうのです。そのため腎臓で作られるはずの尿が減少し、羊水もそれと同様に減少を続けて赤ちゃんがお腹の中で動きづらくなってしまいます。

妊娠週数の割にお腹が小さいママや、お腹に触れた時に胎動以外で赤ちゃんの体が手に触れるようであれば、羊水過少の可能性が高いのですぐに医師に相談しましょう。羊水過少と診断された場合、赤ちゃんの心拍数や血流を見て、基本的には入院または安静にするように医師から言われますが、様子が芳しくない場合には予定日前の出産となる可能性があります。

血流が悪くなる原因としてウエストを締め付けるような服や下着を着用していることや、喫煙があります。医師から許可が出るようであれば適度に運動するように心がけましょう。


2015/11/26

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