子宮頸管裂傷

大量出血の危険も!子宮頸管裂傷とは

子宮頸管裂傷(しきゅうけいかんれっしょう)という言葉を聞いたことはありますか?赤ちゃんが生まれるとき、会陰裂傷などのように子宮頚部も傷ついてしまうことがあるのです。今回は、そんな子宮頸管裂傷について詳しくご紹介したいと思います。出産に備えて勉強しておきましょう。

子宮頸管裂傷とその症状とは?

出産の際に子宮頸管(しきゅうけいかん:子宮の出口部分)が切れて断裂してしまうことをいいます。症状としては出血症状が起きますが、痛みなどはないのが一般的です。比較的少量の出血の場合もあれば、大量の出血になる場合もあります。特に、子宮頚管だけでなく子宮体下部まで裂傷が及んだような大きな傷(子宮裂傷)の状態となると大出血になり、開腹手術での縫合が必要になります。また、傷は大きくなくても、動脈などの断裂を伴う場合にも大量出血が起こり、ショック状態に陥ることもあります。一般的には縦方向に断裂することが多いですが、稀に横方向に断裂したり、縦横両方断裂してしまったりすることもあります。

子宮頸管裂傷の原因

子宮頸管裂傷が起こる原因は以下の4つです。
・急速に分娩が進行した場合 
まだいきむタイミングでない時に腹圧をかけすぎると、裂傷が発生する可能性が高くなります。また、子宮収縮剤を使用して陣痛を速めた場合も急速に分娩が進行するため、頸管裂傷の原因となる場合があります

・子宮頸管が全開になる前に吸飲分娩や鉗子分娩が行われた場合
子宮頚部が開ききる前に赤ちゃんの頭を引っ張ると無理な力が加わり、切れてしまうことがあります。

・胎児の頭が大きい場合
胎児の頭が大きすぎると子宮頸管に負担がかかり、裂傷の原因となる場合があります。

・子宮頸管縫縮術や子宮頸部円錐切除術が以前に行われている場合
切迫早産の危険性がある場合に行なわれる手術のことで、分娩の直前まで縫合糸にて子宮頚部を縛っていたため、子宮頚部がもろくなっていることが原因です。

子宮頸管裂傷を予防するには?

出産時に子宮口が全開になるまでいきまず、医師の指示に従って指示されたタイミングでいきむことが重要です。また、可能であれば年齢が若いうちに出産しておくことなどもあげられます。

また子宮頸管縫縮術は子宮頸管をもろくしてしまう危険性があります。切迫早産は体質等も関係があるため完全に予防することは困難ですが、ストレスや感染症との関連性が示唆されています。清潔で無理のない妊娠生活を送るよう気をつけましょう。また切迫早産でも軽度であれば手術を行うことはありません。切迫早産と診断された場合は医師の指示を守って安静にすることが大切です。
分娩時のトラブルを防ぐために、妊娠中から注意して過ごしたいものですね。


2015/11/27

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