帝王切開

予定帝王切開分娩が適応されるケースとは

予定帝王切開とは、どういう場合に行なわれる手術であるかご存知ですか?今回は、予定帝王切開とは何なのかという基本的なことを含め、赤ちゃん側とお母さん側の両方に起こること、予定帝王切開が適応されるケースについてご説明したいと思います。

予定帝王切開とは?

妊娠中から経膣分娩が難しいと診断された場合に、あらかじめ手術日を決めて手術を行なうのが予定帝王切開です。分娩予定日に近いと陣痛がきて緊急帝王切開になってしまう可能性が高まり、反対に早すぎてしまうと赤ちゃんが未熟児で生まれてしまうなどのリスクが高まるため、一般的には妊娠38週に手術が行なわれます。

赤ちゃん側の理由で予定帝王切開が行なわれるケースとは?

赤ちゃん側の理由で予定帝王切開になるケースは以下の通りです。

・胎位の異常
胎位とは子宮内での赤ちゃんの位置のことです。赤ちゃんの頭が下になっている状態(頭位)を正常胎位。骨盤位(さかご)や横位(胎児が横向きになっている状態)が胎位異常になります。骨盤位は、昔は条件がよければ経膣分娩を行なっていましたが、今では帝王切開の方が経膣分娩よりも安全であるとされており、世界的に帝王切開が選択されています。

・巨大児
施設にもよりますが、超音波検査で胎児の推定体重が4000gを超えると判断された場合、予定帝王切開とすることがあります。

・子宮内胎児発育遅延(胎児機能不全)
先ほどとは反対に、赤ちゃんが小さく、胎盤機能の低下がその原因であると診断された場合、予定帝王切開が考えられます。

お母さん側の理由で予定帝王切開が行なわれるケースとは?

次に、お母さん側の理由で予定帝王切開になるケースについて説明します。

・前回帝王切開
前回の出産が帝王切開であった場合、ほとんどの病院では帝王切開後経膣分娩を行なわず、予定帝王切開を行ないます。これは、帝王切開後経膣分娩では子宮破裂のリスクが高まるためです。

・前置胎盤や低置胎盤
前置胎盤とは、胎盤が子宮の下方に付着し、産道の子宮側出口がふさがれていたり、胎盤の一部が子宮口を覆っている状態のことをいいます。前置胎盤では、陣痛により子宮口が開きかけると大出血を起こす危険性があり、予定帝王切開となります。なお、前置胎盤の場合は絶対適応といい、必ず帝王切開の処置が選択されます。

その他、児頭骨盤不均衡や狭骨盤と言ってお母さんの骨盤に対して赤ちゃんが大きすぎて難産が予想される場合や、双子、三つ子などの多胎妊娠、高齢初産婦などもこれらに当てはまりまる場合があります。

以前と現在では予定帝王切開の基準が異なり、現在はこのようなかたちとなっています。予定帝王切開は手術日があらかじめ分かっているので家族が予定を合わせやすいメリットがある一方、入院日数が長くなって出産費用が高くなるというデメリットもあります。(ただし、高額療養費が適用できるため、申請をすればいくらかお金が戻ってきます)予定帝王切開を受ける人は、理解と納得のうえで手術手続きをするようにしましょう。


2015/11/26

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