破水

尿漏れと間違いやすい?高位破水ってどんなもの?

正産期(せいさんき:37週0日~41週6日まで)に入ると、いつ破水して陣痛が起きてもおかしくありません。今回は、破水の中でも気付きにくいとされる「高位破水」について詳しく説明します。破水にも個人差があるので必ず起こるものではありませんが、あらかじめ知識を得ておきましょう。

高位破水(こういはすい)ってなに?

赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、羊水が外に流れ出すことを破水といいます。通常、卵膜の下側が破れて羊水がでるのですが、卵膜の破れた場所が高い位置の場合を「高位破水」といいます。

高位破水ってどんなもの?

通常の破水では卵膜が一気に破れるため、‘ザバーッ’という感じで一気に羊水が流れ出します。
しかし高位破水の場合は羊水の流れ出るスピードが遅く、量もチョロチョロと少しずつなのが特徴です。また、少量のため尿もれとの判別が難しいとされています。そのため妊婦さん本人が破水していることに気付かないことも多いのです。尿漏れとの違いは、安静にしているときでも出る、自分の意思では止められない、無臭である(生臭い臭いがするなど、個人差があります)などがあげられます。

高位破水はなぜ起きる?

高位破水が起きる原因は未だにはっきりとしていません。考えられることは性交渉や重い荷物を持つことで子宮に衝撃が加わることや、性感染症、高齢出産、習慣的な喫煙などで卵膜の強度が不足している場合に起こりやすいと言われています。

高位破水を予防するためにできること

・性交渉
性交渉を行なう際には深い挿入は避け、子宮に強い圧迫や刺激を与えないようにします。また、感染症や早産を防ぐためにコンドームを使用しましょう。

・おなかに力入れない
重い荷物を持ち上げるなど、おなかに力を入れることは避けましょう。2人目の妊娠の人は、上の子を抱っこする時も急に抱き上げないようにしましょう。

・喫煙
妊娠中の本人の禁煙はもちろん、周囲の人にも協力してもらい、副流煙を吸わないようにしましょう。

・性感染症
クラミジアなどの性感染症にかかったことがある人やカンジダ症になりやすい方は、早めに性感染症のチェックを行ない、感染していた場合は治療しましょう。

破水かも?と思ったら

妊娠中、赤ちゃんはお腹の中で卵膜に守られ無菌的な環境で成長しています。卵膜が破れて破水すると外界からの細菌による感染のリスクが高まるため、放置してはいけません。
赤ちゃんが生まれても大丈夫な程度に成長している場合はすみやかに分娩となります。赤ちゃんが出産に耐えられないくらい未熟な場合は入院し、抗生物質の点滴を行って感染を予防しながら妊娠を継続し、赤ちゃんの成熟を待つ場合もあります。
 高位破水の徴候があった場合はすぐ産院に電話し、指示を受けましょう。
正産期であれば、赤ちゃんがいつ生まれてもおかしくはなく、正常な妊娠のうち1割ほどが高位破水になるといわれています。ただし、破水すると雑菌が子宮内に入る恐れがあるので、破水後は入浴やシャワー、ウォシュレットは避けなければいけません。もしも破水に気付かずに使ってしまった場合は、必ず医師にその旨を伝えましょう。


2015/11/27

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の監修/執筆

専門家監修記事