人工授精

人工授精に何度も失敗…体外受精のほうが妊娠率が高い?

様々な事情から自然妊娠が難しく、人工授精などの生殖医療を選択するカップルは少なくありません。妊娠率を上げるために体外受精を提案された女性からの相談に、看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。

妊娠希望の女性からの相談:「人工授精に何度も失敗し心身はボロボロ、体外受精に賭けるべき?」

私は左の卵管が詰まり右の卵巣の機能が弱いため、自然妊娠が難しい身体です。まだ若いといわれ人工受精を8回しましたが、だめでした。主人とは金銭的にギリギリで結婚し、思わぬ出費で今、貯金を切り崩しながら不妊治療に懸けています。そんなとき、体外受精をすすめられましたが、どれ程確率が上がるのでしょうか。治療は高額で生活は益々苦しくなります。何度も失敗し心身ぼろぼろで、体外受精に懸けるべきか迷っています。(30代・女性)

体外受精の妊娠率は、30代の場合15~25%ほど

体外受精の内容と、世代別の妊娠率について教えてくれました。

体外受精は、排卵前の卵子を取り出し、精子と受精させ、数回の細胞分裂を繰り返した良好な受精卵を子宮に戻すため、より確実に妊娠することができます。しかし体外受精の確率は、思ったほど高くなく、20代で約30%、30代前半で約25%、後半で15%、40代になると約8%と、年齢が高くなるほど確率は低くなります。(産科・婦人科看護師)
体外受精の確率が低いのは、卵子の質や子宮の環境もありますが、体外受精のための採卵、凍結、培養、移植の各ステップにおいて、高い技術力を要すること、デリケートな作業のため、すべてにおいてよい条件がそろわないと難しいということです。1回目で成功する方もいれば、数回繰り返して妊娠された方もいます。(産科・婦人科看護師)

少し休むという選択肢も

体外受精は心身だけでなく、金銭的な負担も大きいものです。ストレスも妊娠に影響しますので、ご主人とよく相談し、少し休むという選択も検討してみるようにアドバイスがありました。

おっしゃるように自費ですから費用もかかりますし、妊娠しなかった場合の身体や心の痛みを考えると、なかなか踏み切れないことでしょう。ご主人ともよく相談して検討してください。行うのでしたら、年齢的に少しでも早い方がよいですが、ストレスも影響しますから、ぼろぼろの状態でしたら、しばらく休んで気持ちを整理してもよいのではと考えます。(産科・婦人科看護師)
金銭面や精神面でつらいようでしたら、その旨をご主人ともう一度、相談されてはいかがでしょうか。誰しも血のつながった親子関係を持ちたいと願いますが、難しい場合には養子などの手もあります。年齢的に今すぐにやらなければだめというわけではありませんので、少し休むという選択もあると考えます。お子さんのことも大切ですが、相談者ご本人も大切です。決して無理はされないでください。(健康管理科看護師)

年齢が高くなるほど、体外受精による妊娠の確率は低くなるようです。ストレスも妊娠に影響しますので、心身が疲れている状態であれば、少し休むという選択肢もご検討ください。


2015/11/20

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