妊活・妊娠したい

多嚢胞性卵巣症候群と診断…この先、妊娠は可能なの?

女性の身体は通常、毎月ほぼ定期的に排卵が起こるのですが、中には卵巣機能の異常などで排卵が行われないこともあります。多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)と診断され、妊娠できないのでは?と悩む相談者の方に、医師や看護師さんたちの回答とは。

妊娠希望の女性からの相談:「妊娠希望ですが、多嚢胞性卵巣症候群と診断され不安です」

10代の頃から生理痛がひどく市販の痛み止めを服用していましたが、結婚を機に自分の子宮の状態を知りたくて、生理痛のことも相談するつもりで産婦人科を受診しました。すると医師の診断は、多嚢胞性卵巣症候群という聞きなれないもので、少し妊娠しにくいかもといわれてとてもショックを受けたのですが、この先、妊娠することはできるのでしょうか。(20代・女性)

治療すれば高い確率で妊娠は可能

多嚢胞性卵巣症候群とは、卵子がうまく排卵されず卵巣内にたまってしまう状態をいいます。不妊症などの原因にもなるようですが、排卵誘発剤の使用で改善されることが多いようです。

多嚢胞性卵巣症候群は、卵胞を覆う被膜が硬くて厚いため排卵しにくくなり、卵巣に卵胞がたくさんできてしまいます。卵胞がたくさんあるだけでは多嚢胞性卵巣症候群とは診断されず、無排卵や月経障害を伴い男性ホルモン値が高い場合は、多嚢胞性卵巣症候群と診断され治療が必要になります。定期的に病院を受診して経過を観察し、また基礎体温も測るとよいでしょう。(産科看護師)
多嚢胞性卵巣症候群は無排卵や生理不順になりやすいため、妊娠しにくく不妊症の原因の一つでもあります。原因ははっきりしていませんが、ホルモンバランスや卵巣機能障害や血行不良によるものと考えられ、不規則な生活やストレスも原因といわれています。多嚢胞性卵巣症候群であっても、自力で排卵されていれば妊娠可能です。(産科看護師)
女性の卵巣には生まれたときから多くの卵細胞が存在し、月経が始まると毎月一つずつ成長して成熟後に卵子として放出されるのが排卵で、妊娠のためには不可欠な過程です。多嚢胞性卵巣症候群は卵子がたくさんありますが、うまく放出できないために排卵が定期的に起こらず月経不順や月経過多(生理時の経血が多い)という症状が起き、不妊症の原因にもなります。(内科医師)
多嚢胞性卵巣症候群の方は、排卵障害を起こす可能性があるといわれていますが自然に妊娠する方もいますし、排卵誘発剤を使用すれば80%の方は排卵が起きるようですので、適切な治療により妊娠することは可能です。(内科医師)

肥満や甘いもの好きは注意!

多嚢胞性卵巣症候群は、肥満体型や糖代謝が関わっているともいわれています。日頃から甘いものを好んで食べたり肥満体型の人は、生活習慣の見直しを図ってみましょう。

肥満や糖代謝がこの病気と関わりが深いともいわれているため、肥満傾向や甘いものの摂りすぎなどがあれば改善してみてください。(内科医師)
規則的な生活を送り、葉酸を含むものや大豆イソフラボンを多めにバランスのよい食事を摂り、適度な運動を行って血行をよくして肥満を防止してください。(産科看護師)

多嚢胞性卵巣症候群でもまったく排卵しないというわけではないですし、病院で治療すれば妊娠する可能性は比較的高いようです。肥満や甘いものの食べ過ぎが影響することもありますので、思い当たることがあれば改善してみてください。


2015/11/27

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