発達・発育・遺伝

2015/12/09

兄妹そろって喘息なのは遺伝か?生活での注意することとは

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

兄妹そろって喘息なのは遺伝か?生活での注意することとは

アトピー性皮膚炎や喘息など、家族で同じ病気になると遺伝かな?と考えるママもいると思います。子どもが二人とも喘息だというママからの相談に、呼吸器科の看護師さんたちの答えとは?

ママからの相談:「子どもが兄妹そろって喘息なのは遺伝でしょうか?」

子どもが、兄と妹ともに季節の変わり目になると、ゼイゼイと咳が出ます。ネブライザーを自宅に所有しているので、ひどいときはそれを使用していますが、治るのかが心配になっています。呼吸が荒く、顔色が青紫気味になったときにはビックリして、慌てました。曾祖父がひどい喘息だったので遺伝でしょうか。掃除を心がけ、加湿器や布団用掃除機を使用して清潔を保っていますが。今後も生活する上で注意するポイントが知りたいです。(20代・女性)

必ずしも遺伝が原因ではない

喘息の直接の原因は、ダニやハウスダストなどのアレルゲンです。しかし、喘息になりやすいといった体質を遺伝している可能性はあります。

喘息は、アレルゲンによって、気管支が過敏に反応し、気管支が腫れて狭くなり、ゼーゼーといった呼吸困難になる疾患です。発症もピークは1~3歳といわれており、中学生くらいまでには50%が治癒しますが、20~30%は、成人喘息に移行してしまいます。(呼吸器科看護師)
原因はダニやハウスダストなどのアレルゲンで、遺伝が直接の原因ではありませんが、喘息になりやすい、アレルギー体質を遺伝していると考えられます。(内科看護師)
昔は喘息などのアレルギーは遺伝も関係しているといわれていましたが、最近ではアレルギーや喘息の原因はいろいろな刺激による気管支の炎症といわれています。ですから、家族性の遺伝が原因ではない可能性もあります。(内科看護師)

清潔を心がけて。適度な運動で体力をつけることも必要

原因となるアレルゲンを取り除くことは、大事なことです。掃除の際の注意点も教えてくれました。

対策はこまめに部屋を掃除し、布団は布団クリーナーでダニを除去してください。カーペットは敷かず、お子さんが過ごす部屋は、フローリングが好ましいです。フローリングは掃除の際にダニやホコリをまき散らしやすいので、雑巾がけをしてから掃除機をかけるようにしてください。(呼吸器科看護師)
ペットは室内で飼うのは避けてください。風邪を引かないよう、日頃からうがいや手洗いを励行してください。お子さんが苦しそうでなければ、できる範囲で運動させてください。定期的に病院を受診し、発作が起これば、ステロイドを使うことも必要です。(呼吸器科看護師)
年齢が増すごとに外出する機会も増えると思います。外出時は必ず喫煙スペースがない所に行くなど、喘息が起きないような環境を選んで外出することをおすすめします。(内科看護師)
PM2.5は喘息やアレルギー症状を悪化させる恐れがありますので、数値が高いときは外出を控えるようにするか、PM2.5専用のマスクを装着させて外出させましょう。(内科看護師)
安静にし過ぎは、かえって免疫力のない身体になってしまいます。身体の調子がよいときに適度に運動をすると体力がついて、小学生に入る頃には喘息が治っている人もいます。(内科看護師)

喘息は、必ずしも遺伝が原因ではないそうです。こまめな掃除でアレルゲンとなるハウスダストを取り除き、適度な運動で体力をつけることも必要です。


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