食材

1才7カ月の乳児にはちみつを与えても大丈夫?

1才未満の乳児にはちみつを与えると、中毒症状を引き起こすことがあると言われていますが、何才から普通に与えることができるのでしょうか。1才7カ月の子供を持つ相談者の方は、はちみつを与える時期について悩んでいます。

はちみつについてママからの相談:「はちみつは、何才から普通に食べられる?」

1才7カ月の子供と一緒に、最近は外食もするようになったのですが、甘みにはちみつを使っているお店が多く、子供に食べさせてよいのか迷っています。はちみつは中毒症状をおこすので、1才未満はだめだというのはわかっていますが、では何才から与えても大丈夫なのでしょうか。息子は今のところ食物アレルギーはないですが、他の食材同様、家で少しずつ与えてからにした方がよいのでしょうか。(30代・女性)

なぜ1歳未満の乳児にはちみつを与えてはいけないの?

1歳未満の乳児にははちみつを与えてはいけません、と看護師さんたちは言っています。その理由をみてみましょう。

1才未満の乳児にはちみつを与えると、食品中のボツリヌス菌が腸の中で繁殖し、ボツリヌス毒素を作り出し、乳児ボツリヌス症を引き起こすことがあると言われています。(助産師)
はちみつの注意書きには、1才未満のお子さんには与えないでくださいと書いてありますが、1才を過ぎたお子さんに関しては、与えてもまず問題はないでしょう。
1才未満の乳児にはちみつが禁止されている理由は2つあります。

1.腸内細菌叢(腸内の菌の集まり)が整っていないため、菌が増殖しやすい。
2.腸の栄養を吸収する穴が未発達で大きいため、菌を吸収してしまう。(小児科看護師)

そもそもボツリヌス菌ってどんな菌?

そもそも、ボツリヌス菌とはどんな菌なのでしょうか?

ボツリヌス菌は、土の中や海、湖、川などに存在しています。特徴は、芽胞(熱に強い殻のようなもの)をつくり、酸素のない状態になると、発芽・増殖し、非常に強い毒素を作り出します。この毒素が食中毒の原因となります。(助産師)
食品と一緒にボツリヌス菌の芽胞を摂取すると、腸の中で菌が増殖し、産生された毒素によって発症します。特に、乳児の場合は腸内環境が整っていないため、ボツリヌス菌の毒素によって乳児ボツリヌス症を発症する可能性があります。(助産師)

心配であれば、食べる直前に十分に加熱してから与えてみて!

心配であれば最初は、加熱したはちみつからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。食中毒の原因となるボツリヌス毒素は加熱すると死滅するため、お料理に使うのもよいですね。

『ボツリヌス菌』自体は熱に強く、120℃4分間(あるいは100℃6時間)以上の加熱をしなければ完全に死滅しません。そのため、家庭での調理でボツリヌス菌を死滅させることは困難です。ただし、食中毒の原因となる『ボツリヌス毒素』は80℃30分間(100℃なら数分以上)の加熱で失活するので、食べる直前に十分に加熱すると安心です。初めは、料理やお菓子などの調味料としてはちみつを使用し、しっかり加熱調理してみてはいかがでしょうか(助産師)

腸内環境が整う1才を過ぎてからであれば、はちみつを摂取しても問題はないようです。それでも不安があるなら、お料理を作る際の調味料として、十分に加熱調理したものから与えてみてはいかがでしょうか。


2014/10/20

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