妊娠中の病気・身体の悩み

2015/12/16

繰り返す流産や子宮外妊娠…原因は過去の掻把手術のせい?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

繰り返す流産や子宮外妊娠…原因は過去の掻把手術のせい?

赤ちゃんを授かったと思っても流産となってしまうなど、順調に妊娠が継続できないことがあります。過去に3度の掻把(そうは)手術を経験している相談者の方は、この手術のせいで正常な妊娠ができないのでは?と悩んでいますが、医師や看護師さんたちの回答とは。

妊娠についての相談:「妊娠が継続できないのは、過去の掻把手術が原因?」

掻把手術を3回しています。その後に、体外受精を始めて5回移植して4回妊娠しましたが、 化学流産2回、子宮外妊娠2回で出産には至っていません。いずれも子宮内膜が薄くギリギリの内膜8mmでの移植ですが、一通りの不育・不妊検査と子宮鏡検査は問題なしでした。妊娠反応は出るのに継続できないのは、3回連続の掻把手術が原因でしょうか。胚盤胞はできるが子宮環境がよくないとなると、代理出産しか手はないのでしょうか。(40代・女性)

子宮環境を整えることから

過去の掻把手術が原因とも考えられますが、可能性はそれだけではありません。まずは子宮環境を整えるため、葉酸や大豆イソフラボンを取り入れるなどバランスのよい食事を心がけてはいかがでしょうか。

妊娠初期の化学流産は、染色体の異常など受精卵側に原因があるため、ママが頑張ってもどうしようもないことがほとんどです。一般的に子宮粘膜は8mm以上が望ましく、妊娠するためには10mm以上の厚さが理想です。(産科看護師)
不育症の検査で異常がなく子宮粘膜が薄いのなら、まずは子宮環境を整えることを行ってみましょう。子宮粘膜が薄い原因は黄体機能不全にあります。葉酸や大豆イソフラボンを中心に、ビタミンやカルシウム、鉄分などバランスのとれた食事でホルモンバランスを整えてください。特に、大豆イソフラボンは黄体ホルモンと同じ働きをする作用があるので、多めに摂りましょう。(産科看護師)
軽い体操や運動で血行をよくし、身体を冷やさないようにしてください。年齢的に焦る気持ちもあるでしょうが、あきらめずに自身でできることを続けてください。(産科看護師)
掻把手術を受けると子宮内膜が薄くなる傾向があるようです。また、子宮内膜が薄いと妊娠しにくいという報告もあるため、過去の掻把手術が妊娠を継続できない原因である可能性はあります。(内科医師)
子宮内膜8mmは必ずしも妊娠できないわけではなく、胚盤胞での移植は、繰り返す子宮外妊娠のリスクを下げて妊娠率を上げるために正しい方法と考えられますが、卵子の状態の検査や、子宮内膜を厚くするための治療は行ったのでしょうか。不妊の原因は一つではない可能性もあります。(内科医師)

治療の期間や金銭面などを考えて、代理出産の話し合いも

今までの経緯や年齢的なことを考えると、代理出産を選ぶのも一つの方法かもしれません。今後の計画について夫婦2人でよく話し合い、医師にも相談してはいかがでしょうか。

年齢や金額的なことを考慮すると代理出産も一つの選択肢ではあるので、あとどの程度の時間とお金を不妊治療に費やせるのか、パートナーとよく話し合いましょう。予定期間で妊娠に至らなかった場合に代理出産をするため、保険として今から卵子もしくは受精卵の凍結保存を相談されてはいかがでしょうか。(内科医師)

妊娠が継続されないのは過去の手術が原因かもしれませんし、他に問題がある可能性もあります。代理出産も視野に入れて考えるのなら、今後の計画を夫婦でよく話し合ってください。


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