妊活・妊娠したい

体外受精の説明が曖昧…刺激法による効果と費用の目安は?

妊娠を望んでも、何らかの理由で赤ちゃんができないこともあります。自然妊娠が不可能な場合は体外受精も可能ですが、排卵誘発法についての正確な情報が得られないと悩む相談者に対し、医師や看護師さんたちのアドバイスとは。

体外受精についての相談:「個人に適した排卵誘発法と金額の目安について」

体外受精について、年齢・AMH(卵巣年齢)・病気の有無や治療経験により適した刺激法があるようですが、明白なガイドラインはあるのでしょうか。患者それぞれによるではあまりにも曖昧で、説明会に出ても実際治療してみないとわからないことが多いようです。不妊ビジネスといわれるほど高額なので、たとえば、この刺激法だとこの程度の結果でいくらかかるなど、目安が知りたいです。(30代・女性)

個人の状態に合った治療を

体外受精については一人ひとりの状態が違うため、実際に治療を進めてみないとわからないことが多いようです。また、体外受精の成功率はそう高くはないですし、病院によっては、かなり高額になることもあります。

症状や経済的問題などを考慮して、状況に合った治療法を優先するため、個人差があるという曖昧な表現になるのですが、治療途中で新たな問題が生じたり事情が変わりマニュアル通りにいかないのも現状です。体外受精は実際に治療しないとわからないことが多く、100%妊娠するという画期的な治療法が解明されない限り、確実にこの方法がよいとはいえません。(産科看護師)
1回の施術で成功する確率は低く30歳以上で25%、35歳以上だと15%程度です。成功率が低い原因は年齢による卵子の老化、受精した卵子が分割しない、子宮の粘膜が薄くて着床しないなどがあります。(産科看護師)
これまでの結果という意味での成功率は、病院にもデータがあると思いますが、成功率の高い方法で皆が同じ結果になるとは限りません。費用についても、採取できる卵子の数によっては高額になることもあるため、希望をきちんと伝えて納得がいくまで説明してくれる病院を探しましょう。(内科医師)
病院側により金額が違いますので、事前に問い合わせたり、不妊治療に関しては国からの助成金もあり高額医療も適応されますので、申請できるものは申請して経済的な負担を減らしましょう。(産科看護師)

一般的な刺激法について

刺激法について、一般的には卵巣機能の状態によってショート法とアンタゴニスト法が使い分けられるようですが、病院によって異なることもあります。

日本で刺激法に関するガイドラインはありません。海外はアゴニストによるロング法が主ですが、日本では初めは低刺激から行うのが普通です。その理由は、ロング法では前周期に避妊が必要であり妊娠のチャンスを1回逃すことになるためや、下垂体機能の抑制が強いという母体の健康を考えた結果です。(内科医師)
学会では卵巣予備機能が低い人にはショート法、高い人にはアンタゴニスト法をという発表もありますが、病院により考え方は違うようです。患者側も妊娠することを最優先に、多少の危険性や高額になってもよいと考える人もいれば、妊娠できなければそれを受け入れて、あくまで安全な範囲で治療を希望する人もいます。(内科医師)

体外受精は、治療を始めてみなければわからないこともあり、高い成功率である方法でも自分に合っているとは限らないため、これがよいという目安を立てるのは難しいようです。


2015/12/18

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