妊活・妊娠したい

2015/12/27

妊娠できない…過去にピルを飲んでいたことが影響か?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠できない…過去にピルを飲んでいたことが影響か?

避妊や生理痛の改善など、様々な目的でピルは利用されます。過去のピル服用と妊娠への影響についての質問に、看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。

妊活中の女性からの相談:「過去にピルを服用していると、妊娠のしやすさに影響する?」

2年近く避妊目的でピルを使用していました。ピルの服用をやめてすぐ、妊娠検査薬の陽性反応が出ましたが、数日で流れてしまいました。そこからしばらくは生理が安定しない日が続きました。数カ月して生理周期は戻りましたが、なかなか妊娠できないのはピルの影響でしょうか。一度、婦人科で子宮内膜症と子宮頸癌(がん)の検診を受けましたが、異常はありませんでした。このまま自然妊娠を待つか、不妊治療に踏み切るか悩んでいます。(30代・女性)

流産にピルは影響しない

ピルの影響で流産しやすくなることは、ないそうです。ピルの働きについても教えてくれました。

妊娠の極初期での流産は、染色体異常など受精卵の問題がほとんどで、ピルの影響ではありません。ピルは黄体ホルモンの成分が含まれているため人工的に妊娠した状態を作り、ホルモンバランスを整え、生理不順などを改善します。ピルを服用していた女性の方が、自然流産しにくいという報告もあります。(産科・婦人科看護師)

子宮と卵巣が確認できる、経膣エコー

癌検診の際に経膣エコーも受けたのか、内診だけだったのかによって「異常なし」という結果の意味が変わるそうです。

婦人科での検診は、子宮頸癌の細胞診と一緒に経膣エコーもしましたか?それとも医師が指を入れて診察する内診だけでしたか。経膣エコーは子宮および卵巣の状態がわかりますので、流産の原因となるような子宮・卵巣の異常も発見できます。「異常なし」という結果をそのまま受け止めてもよいでしょう。内診のみで「異常なし」といわれたのでしたら、「子宮頸癌については異常なし」と受け取るべきでしょう。(健康管理科看護師)

できれば早めの治療や相談を

妊娠を希望している場合に受けるべき検査について、アドバイスしてくれました。できるだけ、早めの検査や相談がすすめられるようです。

不妊治療をお考えでしたら、子宮疾患の検査ではなく、卵巣機能やホルモンバランスの検査を受けてください。自然妊娠を待ってもいいですが、ピルを服用していると服用を止めても妊娠するまでの期間が長くなる傾向にあります。不妊治療は年齢を重ねると妊娠の確率が極端に下がりますから、できれば早めに治療された方がいいでしょう。(産科、婦人科看護師)
子宮の異常以外の流産の原因には、黄体機能不全や高プロラクチン血症などが挙げられます。これは、検査をしてみなければわかりません。妊活を始めてから1年以上経過しても妊娠できないのであれば、一度、医療機関で相談された方がいいでしょう。不妊治療というと大事に感じるかもしれませんが、まずは妊娠しやすい体かどうか調べに行くという気軽な気持ちご相談してみてくださいね。(健康管理科看護師)

ピルの影響で流産しやすくなることはないようです。年齢を重ねるごとに妊娠の確率は下がりますので、早めの検査や相談をご検討ください。


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