りんご病

妊娠中、上の子の幼稚園でりんご病感染が…予防するには?

子どもが幼稚園に行き始めると、気になるのが流行りの伝染病。妊娠初期の妊婦が感染すると危険だとされているりんご病ですが、いったいどんな危険があるのでしょうか。また、感染防止法はあるのでしょうか。

ママからの相談:「妊娠中のりんご病の予防について」

現在、2人目の妊娠で12週です。上の子の幼稚園に、りんご病にかかった子がいます。私はりんご病にはなっていませんが、妊娠初期にりんご病にかかると大変だと聞きました。実家の父母に送り迎えは代わってもらえますが、子どもから感染することも考えられます。どうすれば感染を防げるでしょうか。(30代・女性)

りんご病ってどんな病気?

名前だけ聞くと、かわいらしい響きの「りんご病」。実は、妊婦さんが感染すると、流産や早産の危険性が大幅に上昇するという、怖ろしい病なのです。

りんご病はパルボウイルスB19というウイルスによる感染症です。4歳から10歳くらいの幼児がかかりやすく、ほとんどが集団生活の中で感染します。一度感染すると免疫ができますが、免疫がなければ大人にも感染します。(産科婦人科看護師)
成人が感染すると発熱や身体のだるさ、関節痛、また人によっては手足に発疹ができたり風疹に似た症状が起こります。(内科看護師)
りんご病の潜伏期間は7日から20日ほどで、発疹が出るまで数日かかります。感染経路は咳やくしゃみなどの飛沫感染や、ウイルスが付着した手すりなどに皮膚が触れて感染する接触感染があります。(内科看護師)
りんご病自体で死に至ることはありませんが、妊婦さんが感染すると赤芽球(せきがきゅう)が破壊され、一時的に赤血球が生成されなくなって胎児死亡のリスクが高まります。厚生労働省の調査では、りんご病に感染した7割の妊婦さんが、流産や早産に至ったという報告があります。特に妊娠20週までは、注意が必要です。(産科婦人科看護師)
妊婦がりんご病に感染すると、重度な貧血になり胎児へも血液が行き渡らなくなります。胎児へは胎盤を通して感染します。胎児が感染すると胎児水腫(胎児がむくむこと)や胎児貧血に陥り死産や流産の原因になります。(内科看護師)

日頃からの心がけで感染を予防するしかない

感染すると最悪の結果につながってしまうこともある、りんご病の感染経路は、飛沫感染や接触感染とのこと。感染を防ぐには、日頃の予防策を徹底していくしかありません。

りんご病はワクチンがありません。日頃からうがいや手洗いで、感染予防を心がけてください。幼稚園の送り迎えをしているのでしたら、マスクを着用した方がよいでしょう。(産科婦人科看護師)
抗体があるかどうかは血液検査ですぐにわかります。心配でしたら、まずは抗体検査を行ってください。(産科婦人科看護師)
りんご病にはワクチンや特効薬もありませんので手洗いやうがい、マスク着用など基本的な対症療法になります。子どもにも、幼稚園から帰ったらうがいや手洗いをするよう指導するようにするとよいでしょう。(内科看護師)

ワクチンも特効薬もない、りんご病。徹底したうがい、手洗い、マスクの着用が、あなた自身と大切な赤ちゃんを守ってくれる唯一の術といえそう。油断せず、家族みんなで予防対策を実践するのがよいようです。


2016/01/05

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