葉酸

葉酸サプリを飲み忘れた…胎児の発育に影響してしまう?

忙しかったり、外食が多かったりすると、サプリメントの飲み忘れも多くなってしまいます。葉酸サプリの飲み忘れが多かったことで、胎児の発育への影響を心配しているという悩みに対し、看護師さんたちの答えとは。

プレママからの質問:「妊娠中における葉酸の摂取について」

現在、妊娠16週目です。妊娠前、そして妊娠初期には葉酸の摂取が大事だということで、葉酸のサプリメントを購入しました。しかし、飲み忘れることも度々あり、外で食事することが多かっため、妊娠初期までに十分な量の葉酸が摂れなかったのではないかと不安です。しっかりと葉酸を摂っていなかった場合、お腹の子に問題が出る可能性は高いのでしょうか。また、妊娠中期に入ってからも葉酸は取り続けた方がよいのでしょうか。(30代・女性)

飲み忘れが直接、胎児に影響する可能性は低い

葉酸の摂取により胎児の神経管閉鎖障害発症のリスクを低減させることができますが、「摂取したら発症しない」「摂取し忘れたら発症する」というものではありません。

葉酸を摂ることで胎児の神経管閉鎖障害などのリスクを低減させることができるといわれています。しかしながら、これはあくまで「リスクを下げることができる」というだけで、「葉酸を摂取すれば神経管閉鎖障害が発症しない」「葉酸を摂取しないと神経管閉鎖障害が発症する」ということではありません。また、神経管閉鎖障害は、葉酸欠乏だけでなく様々な原因が絡み合って発生するものです。こうしたことを考えると、何回か飲み忘れたからといって、それが直接胎児に影響する可能性は低いと言えるのではないでしょうか。
妊娠初期に充分な栄養が摂れていなくても、お母さんに蓄えられた栄養で赤ちゃんは育ちますから、心配ありません。また医師は検診の際に、赤ちゃんの成長をチェックしています。赤ちゃんの成長に何か異常があれば、健診で医師から指摘されるでしょう。心配なことがあれば、医師に相談してみてください(産科看護師)

バランスの取れた食事を心がけ、足りない場合はサプリで補って!

中期以降の場合も、妊娠中に推奨される量の葉酸を食事から摂れない場合、サプリの助けを借りるとよいでしょう。葉酸にこだわらずバランスの取れた食事をすることが一番大切です。

姙娠前から妊娠初期にかけて葉酸を摂取すると神経管閉鎖障害の発症リスクを低減できますが、、これに加えて葉酸には一般に、貧血を予防する効果があります。これは、妊娠初期にかぎらず、中期以降も有効な葉酸の効果です。
厚生労働省によると姙娠していない成人の葉酸の必要量は0.2mg(200μg)ですが、妊婦の場合は0.4mg(400μg)が必要量とされています。妊娠中は貧血になりやすいため、通常よりも多くの葉酸が必要なのです。1日に350gの野菜を食べれば、食事からの摂取でも400μgの葉酸摂取が可能といわれています。ただ、毎日350gの野菜を食べるのはなかなか難しいこと、葉酸は熱に弱く加熱調理すると50%程度が分解してしまうことを考えると、食事だけで必要量を摂取することはなかなか難しいのではないのでしょうか。食事からの摂取では難しい、と思われた場合は、サプリを摂取するとよいと思います。(内科看護師)
貧血の検査も毎回行っているでしょうから、医師から指摘されなければ過剰に摂取する必要はありません。鉄分を摂りすぎると、便秘や胃腸障害を起こしやすくなりますので、葉酸や鉄分にこだわらず、バランスのとれた食事を心がけてください。どんな薬にもいえることですが、妊婦さんが自己判断で薬やサプリを使用することはあまりよくありません。必ず、医師に相談してください。(産科看護師)

葉酸サプリの飲み忘れが直接、胎児の発育に影響を及ぼす可能性は低く、心配する必要はないようです。妊娠中期以降も、まずはバランスの取れた食事を心がけ、葉酸量が足りない場合はサプリを飲むのもよいでしょう。自己判断ではなく、医師に相談のもと選択するようにしましょう。


2016/01/10

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