痒み

妊娠後期、お腹がかゆみの原因は…食生活で改善できる?

妊娠中期から後期にかけて現れる、肌が赤くなりかゆくなる症状を妊娠性掻庠(そうよう)といいます。市販のかゆみ止めで対処しているという相談者の妊婦さんですが、原因と改善法は何でしょうか。専門家のアドバイスを見てみましょう。

プレママからの相談 :「お腹周りのかゆみは妊娠性掻庠のせい ?」

29~30週あたりから、主に胸やお腹周りにかゆみがでるようになりました。かかずにいられない程ではありませんが、夜や風呂上がり、汗をかいた後に時々、強いかゆみが出ます。市販のかゆみ止めを塗れば落ち着くものの、かゆくてたまらないときもあります。調べたところ妊娠性掻庠というものがあるそうですが、珍しいのでしょうか。原因は何が考えられますか。食生活などで改善できるのなら、教えていただきたいです。(37歳・女性)

妊娠性掻痒が起こる原因

妊娠29~30週頃に妊娠性掻庠が出てくるのは、ホルモンバランスの変化によるもので、決して珍しいことではありません。

妊娠性掻痒は、ホルモンバランスの変化や大きくなった子宮で肝臓や胆嚢が圧迫され、胆汁の流れが悪くなったり皮膚が伸びることで妊娠線ができることで起こります。妊婦さんにはよくあることです。(産科・婦人科看護師)
症状は特に珍しいものではなく、原因もしっかりわかっていますので、あまり心配する必要もありません。原因としてはお腹が大きくなっていくスピードに皮膚が柔軟に伸びることができないために起こったり、ホルモンバランスの変化などで起こるものなのです。つまり妊婦さんなら誰でも起こり得る症状だということです。(内科・看護師)

かゆみを防ぐための対策法

肌を乾燥させないように、こまめな保湿をしたり、天然素材のものを身につけるなど、日常的にできる対策方法はあるようです。塗り薬を使用する場合は、医者に相談されることをおすすめします。

皮膚は突っ張ると乾燥しやすくなりますので、保湿をしっかりしてください。身体を洗う石鹸は低刺激のもので、入浴後は妊娠線防止のクリームを利用してもよいでしょう。熱いお湯は皮膚を刺激してかゆみが強くなりますので、ぬるめのお湯で、ナイロンタオルやスポンジは使用しない方がよいでしょう。かゆみが強い場合は、かかりつけの先生に相談して、軟膏などを処方してもらいましょう。(産科・婦人科看護師)
改善方法は、できるだけお腹に刺激を与えないことです。ただでさえ突っ張ってしまっているお腹の皮膚にそれ以上の刺激は与えないようにしましょう。下着などのゴムの刺激もあまりよくありませんので、ゴムは緩めのものを選び、下着もコットンなど天然素材のものや通気性のあるものにするとよいでしょう。(内科・看護師)
対策としては、骨盤ベルトや下着のゴムでお腹を締め付けないようにしてください。(産科・婦人科看護師)
冷たいタオルをあてると皮膚の炎症が治まり、かゆみが軽減します。食事はビタミンAやβカロテンを含むものを摂ってください。気温差でもかゆみが起こる場合がありますので、熱すぎず冷えすぎず、乾燥しないよう部屋の加湿も心がけてください。塗り薬でも妊婦さんは使用しない方がよいものがありますので、産科の主治医や皮膚科で処方してもらってください。(産科・婦人科看護師)

妊娠後期に妊娠性掻庠が出てくるのは、よくあることです。日頃から肌の乾燥に気をつけてお腹を締め付けないように心がけ、塗り薬は病院で処方してもらうことをおすすめします。


2016/01/22

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