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妊娠後期の股関節の痛み…我慢して運動しても大丈夫?

妊娠後期に入りお腹が大きくなると、身体のあちこちや動作に影響が出てくるものです。妊娠後期になって股関節が痛むことに悩む妊婦さんに対して、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

プレママからの相談:「股関節の付け根が痛み、歩けないときも…運動を控えるべき?」

妊娠9カ月に入った頃から急に体が重く感じるようになりました。また、ウォーキングをできるだけ行うようにしているのですが、股関節の付け根が非常に痛み、まともに歩けないときもあるくらいです。体重もどんどん増加しており、できるだけ増え過ぎないようにといわれているため運動をしたいのですが、痛みを我慢して歩いても大丈夫なのでしょうか。それとも運動は控えて安静にしていたほうがよいのでしょうか。(30代・女性)

股関節が痛むのは、ホルモンの変化やお腹が大きくなることが一因

妊娠中の股関節の痛みは、ホルモンの変化やお腹が大きくなること、出産にむけて骨盤が開くことなどが原因と考えられます。また、股関節に異常がある可能性も否定できません。

妊娠中は、ホルモンの変化や、大きくなった子宮に筋肉や靭帯が引っ張られること、突き出たお腹で姿勢が悪くなることなどにより、股関節痛や腰痛が起こりやすくなります。また、後期になると骨盤が開いてくるため、骨盤のゆがみによって股関節痛がさらに起こりやすくなります。(産科看護師)
妊娠中の股関節の痛みは、特にウォーキングを心がけていなくても起こってしまうものです。痛みは、妊娠によるホルモンバランスの乱れが一因だといわれていますが、股関節に異常が絶対にないとはいえません。特に痛みの原因が思い当たらなければ、ホルモンバランスの乱れによるものかもしれません。(看護師)

正しい姿勢を保ち、身体を動かすことを心がけて

座るときも歩くときも、正しい姿勢を保つことが大切です。運動は、歩くことに支障がない程度の痛みでしたらウォーキングを続けてもよいですが、痛みが強いようでしたら無理をせず、ストレッチや体操などを行うとよいでしょう。

座るときも歩くときも、背筋を伸ばして正しい姿勢を心がけてください。座るときは、横座りは避け、あぐらをかくと股関節がやわらかくなります。また、骨盤ベルトを使用してお腹を固定してください。(産科看護師)
歩くのに支障がない程度の痛みでしたら、続けてウォーキングをするのがベストでしょう。この時期は、出産にむけてできるだけ体力を落としたくないものです。歩くのにも支障があるようなら、一度、産科に相談してみてください。(看護師)
痛みがあるときは運動をしても逆効果です。無理しないでください。歩くのがつらいときは、体操や骨盤のストレッチを行うようにしてください。自宅でできる体操の一つに、横になって膝を立てゆっくり腰を持ち上げ、そのままの状態を30秒ほどキープする運動があります。慣れてくれば、時間を長くしたり回数を増やしてもよいですが、お腹が張ったり痛みが強いときは無理をする必要はありません。(産科看護師)

妊娠中に股関節が痛くなるのは、ホルモンのバランスやお腹が大きくなることによる身体への負担、出産に近づき骨盤が開くことなどが原因のようです。正しい姿勢を保ち、無理のない範囲でウォーキングやストレッチ、体操などを行うとよいようです。


2016/01/24

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