母乳不足

2016/01/29

母乳不足か新生児黄疸で入院…退院後も母乳で大丈夫?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

母乳不足か新生児黄疸で入院…退院後も母乳で大丈夫?

ミルクよりも母乳がよいといわれるのは、なぜでしょうか。今回の相談者さんが入院していた産婦人科は母乳育児を推奨し、ミルクは足さない方針だったといいます。おっぱいが出なかったため、赤ちゃんの体重は減っていき、新生児黄疸になりましたが、それでも病院からは母乳を推奨されました。病院が母乳にこだわる理由を専門家に聞いてみました。

ママからの相談:「おっぱいが出なくて新生児黄疸に…母乳育児を継続すべき?」

入院していた産婦人科ではおっぱいでの育児をすすめていましたが、生後3日経ってもほとんど出ず、それでもミルクは飲ませてもらえませんでした。息子の体重は減る一方で、同時に身体の色が黒くなり、新生児黄疸と診断され、結局、NICUに3日間入院しました。退院後もおっぱいで育ててよいといわれていますが、また新生児黄疸になるのでは?と不安です。それでも母乳で育てた方がよいのでしょうか。(30代・女性)

新生児黄疸は生理現象。栄養不足で起こるわけではない

新生児黄疸は栄養不足が原因ではないようです。肝機能が発達すれば、起きることはなくなります。

新生児黄疸は、赤ちゃんの生理現象のようなものです。もともと赤ちゃんは赤血球が多く、赤血球が破壊されるときに生じるビリルビンの量が多いことや、ビリルビンを処理する肝臓が未熟なことなどによって、ビリルビンが血中に残り、皮膚に黄疸が出るもので、栄養不足が原因ではありません。病的な黄疸でなければ自然に改善されますし、肝機能が発達すれば繰り返すことはありません。(産科・婦人科看護師)
どうしてもおっぱいが出なかったり、お子さんの体重が減る場合は、ミルクを足す必要があります。病院の方針もあるでしょうが、事情を話して相談しましょう。(産科・婦人科看護師)

赤ちゃんを守ってくれる母乳にまさる栄養なし

母乳が推奨されるのには、やはり理由があるようです。母乳で育つと感情豊富に育つとの声もありました。

母乳がよいとされるのは、栄養面でアレルギーなどの心配がいらないことや、母乳に含まれる、お母さんの免疫グロブリンが赤ちゃんを守ってくれること、母乳育児に比べてミルクの方が乳幼児突然死症候群のリスクがあること、お母さんの身体の回復を早め、母と子のスキンシップが図れることなどのためです。母乳で育てた方が感情豊富な子に育つともいわれます。(循環器内科看護師)
お母さんにとってダイエットになったり、ミルク代という出費が抑えられる経済面もありますが、何より母乳にまさる栄養はありません。(循環器内科看護師)
赤ちゃんに必要な免疫や栄養が豊富というだけでなく、哺乳瓶などの消毒の手間が省け、いつでもすぐに授乳できるメリットもあります。 (産科・婦人科看護師)

赤ちゃんに吸われることで出がよくなる。食生活も見直して

おっぱいの出をよくする方法はいろいろあります。できることから始めましょう。

できるだけ赤ちゃんに吸ってもらいましょう。授乳前にはおっぱいや乳首をよくマッサージし、授乳時は横だっこや、縦だっこで角度を変えてみましょう。(産科・婦人科看護師)
脂肪分や甘い物を控えたバランスのとれた食事で、水分は1日2000mlを目安に多めに摂りましょう。特にタンポポ茶がおすすめです。(産科・婦人科看護師)

母乳には様々なメリットがあるようですね。出をよくするにはマッサージ以外に授乳時の抱き方を工夫するのもよいようです。お母さんの食生活も見直しましょう。


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