赤ちゃんの寝かしつけには、苦労されている親御さんも多いと思います。身体をおくるみで巻きつける方法で寝かせているという生後3カ月の赤ちゃんのママは、赤ちゃんがこれ以外で寝なくなるのでは?と心配しています。専門家の意見はどうでしょうか。
ママからの相談 :「おひなまきで寝る習慣がつくと、それでしか寝なくなってしまうの?」
生後3カ月の娘がいますが、寝かしつけに毎日苦労しています。抱っこで寝かしつけると相当時間がかかるので、添い乳か、おくるみで身体を巻く「おひなまき」をして寝かしつけています。そこで質問ですが、生後3カ月を過ぎても、おひなまきで寝かしつけていてよいのでしょうか。おひなまきでないと寝ない子にならないか正直心配ですが、毎日のことですのでどうしても楽な方法をとってしまっています。(28歳・女性)
今はお子さんが安心できる寝かしつけを
子どもの成長に合わせて、赤ちゃんが心地よいと思う方法で寝かせることが大切です。
赤ちゃんにも寝心地のよい体位がありますので、お子さんが安心する寝かしつけをしてください。おひなまきは子宮にいたときと同じような姿勢ですので、赤ちゃんが安心して寝てくれるといわれています。お子さんが寝てくれるならと思いますが、首がすわって手足が発達してくる頃には自由に動けないため、赤ちゃんが嫌がるでしょう。(産婦人科・看護師)
この頃にはモロー反射がなくなるため、身体をくるむ必要がなくなるといわれています。モロー反射は産まれたての赤ちゃんが脳で感じたことを身体で示す反射で、驚いたときなどに手足を伸ばして抱きつくような反応をします。このときに赤ちゃんは不安を感じますので、抱っこや身体がくるまれて安定した状態なら安心するのです。いつまでに止めなければということはなく、お子さんの成長に合わせてよいと思います。 (産婦人科・看護師)
おくるみで安心して寝るようでしたら、今はそのままで問題はないと思います。包まれている感覚がお母さんのお腹にいるような感じで、赤ちゃんも心地よいのでしょう。月齢が上がるにつれて手足も自由に動くようになり、おくるみが嫌になるかもしれませんので、あまり神経質に考える必要はありません。(一般内科・看護師)
湿疹など肌のチェックを忘れずに
おくるみで肌に接している部分は、寝ている間に汗で湿疹になる可能性もありますので、注意しましょう。
寝不足になるとお母さんの育児にも影響が出ますので、今は赤ちゃんが心地よいと思える方法で寝かせるのがよいと思います。そして夏場のおくるみは身体を固定しますので、あせもなど湿疹の原因になります。起きたときに赤ちゃんの肌をチェックするのも忘れずに行いましょう。あまり物事にとらわれず赤ちゃんの日々の成長を楽しむようにしましょう。(一般内科・看護師)
今は赤ちゃんが安心して寝られる方法をとることが大事で、こうでないといけないということはありません。ただし、身体を固定するおひなまきの場合は、湿疹などに気をつけてください。