忙しいときに、子どもが言うことを聞いてくれないと本当に困ってしまいます。自己主張が強く、思い通りにならないと泣き喚く子どもと、親はどう向き合っていくのがよいのでしょうか。多くのママが抱える悩みについて専門家に聞いてみました。
ママからの相談:「自己主張が激しい次男について」
小学一年の長男と3歳6か月の次男がいます。長男はそこまでぐずることはなかったのに、次男は自己主張の波が激しく、とまどっています。思い通りになるまで大声で主張しては泣き喚き、妥協案にも納得せず、融通がききません。この時期だけのものと思い、余裕があるときは黙って落ち着くのを待っていますが、忙しいとつい怒鳴ってしまいます。時期が過ぎれば落ち着くものなのでしょうか。(30代・女性)
わがままは自我の目覚め。気持ちに余裕を持って接して
おとなの目から見れば、わがままにうつる自己主張も自我が目覚めたからこそです。成長の証と受け止め、様子を見守りましょう。
同じ兄弟でも性格の違いもありますから、同じような子育てとはいかないでしょう。おっしゃるように、下のお子さんは自己主張が強いのかもしれませんが、反抗したり、自分の思い通りにしようとするのは自我の目覚めですから、ある程度のことは目をつぶって見守ってください。(産科・婦人科看護師)
危険でない限りはやりたいようにやらせて。失敗も経験に
危ないことでなければ、子どもがやりたいようにやらせましょう。間違っていることに自分で気づくことも大事な経験です。
お子さんがやりたいと言うことは、危険がない限り、できるだけお子さんにやらせてください。間違ったやり方だったり、うまくできないときは「今度はこうやってみたら?」と、別の方法を教えてください。本人が「これでいいの」と言ったら、そのまま様子を見てください。間違っているということに自分で気づかせるのも必要です。(産科・婦人科看護師)
急がないといけないときは、お母さんはイライラしがちですが、「早くしなさい」や、「お兄ちゃんはできたよ」と、プレッシャーを与えたり、お母さんが前もって準備するのはよくありません。イライラしないためには、お子さんのすることを待たないことです。「自分でやってね。お母さんも準備するから」と、他のことをするくらい気持ちに余裕をもってください。(産科・婦人科看護師)
急いでいるときに泣き喚かれると親まで泣きたくなりますが、それも自我が目覚めたからこそ起きること。成長の証として見守るのがよいようです。そういう時期と割り切って、危なくなければ、やりたいようにやらせましょう。失敗も貴重な経験となって、子どもの成長を助けてくれます。