中耳炎

2016/04/16

中耳炎と滲出性中耳炎の違いって?後遺症などの心配は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

中耳炎と滲出性中耳炎の違いって?後遺症などの心配は?

一般的に中耳炎という言葉はよく耳にしますが、お子さんが滲出性中耳炎と診断されたことはないでしょうか。中耳炎と滲出性中耳炎の違いがよくわからない、また中耳炎を繰り返すと聴覚に影響が出るのではとの相談に、看護師さんたちが回答しています。

ママからの相談:「滲出性中耳炎とは?繰り返すことで難聴などになったりしない?」

子どもが風邪を引き鼻づまりで耳鼻咽喉科を受診すると、滲出性中耳炎といわれました。耳の中をカメラで見ながら説明を受けましたが、中耳炎との違いがよくわかりません。また耳鼻咽喉科の先生から「成長とともに中耳炎にかかりにくくなる」といわれましたが、辛そうな子どもを見ると、このまま耳が聞こえにくくなったらどうしようと不安でいっぱいです。(30代・女性)

中耳炎と滲出性中耳炎の違いについて

中耳炎の治療が不十分だったり、症状が悪化して滲出性中耳炎に移行する場合が多いようです。中耳炎・滲出性中耳炎のそれぞれの原因や症状、また治療法について、次のように看護師さんは説明しています。

中耳炎は、風邪などのウイルスが鼻の奥の上咽頭に感染し、耳管を経由して内耳に炎症が起こり、発熱や耳の痛みや鼓膜の炎症などを伴います。一方、滲出性中耳炎は耳管の働きが悪くなり、鼓膜の奥に粘膜からしみでた浸出液が溜まり耳の聞こえが悪くなりますが、痛みはありません。(産科看護師)
中耳炎は喉の粘膜に細菌やウイルスがつき、それが耳管を通して中耳腔と呼ばれる所まで感染を起こすものです。滲出性中耳炎は耳管の機能が低下して、滲出液が分泌されて排泄できなくなるために起こるもので、イメージとしては中耳炎が悪化したものといえば分かりやすいでしょうか。(循環器内科看護師)
大人と子どもでは耳の構造に違いがあり、子どもは耳管が太く短いため大人に比べて中耳炎になりやすいです。成長とともに改善するといわれているのは、このためです。(循環器内科看護師)
滲出性中耳炎は、急性中耳炎の治療が不十分だった場合に発症しやすく、10歳ぐらいまでの子どもに多い疾患です。まず鼻や喉の治療を行い、鼓膜切開や、鼓膜にチューブを挿入して溜まった液体を排出します。(産科看護師)

後遺症などの心配はほとんどない

中耳炎は繰り返しやすいですが、何度かかっても都度きちんと治療すれば、後遺症などが残ることはないようです。日頃から風邪予防を心がけ、鼻はあまり強くかまないなど注意してください。

中耳炎はくり返すことが多いのですが、成長とともに抵抗力がついてくれば自然にかかりにくくなります。また罹患回数が多くても、毎回しっかり治療すれば聴覚機能に障害を残すことはありません。日頃から風邪予防を心がけ、風邪をひいたかなと思う時は早めに病院を受診するようにし、鼻を強くかまないこと、耳の聞こえが悪くなっていないか注意してください。(産科看護師)
ほとんどは経過がよく、子どもの場合難聴になるということはないので安心して下さい。小さい子どもは症状をはっきりと訴えることができませんし、鼻をすすったりすることで中耳炎になりやすいので今後も注意してください。(循環器内科看護師)

耳の構造上、子どもは中耳炎になりやすいようです。しかし成長とともに改善されるので、その都度しっかりと治療を受けることが大切です。


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