痙攣(けいれん)

2016/04/17

熱性痙攣を起こす子ども。解熱剤の使用はOK?NG?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

熱性痙攣を起こす子ども。解熱剤の使用はOK?NG?

子どもが発熱して辛そうな時、解熱剤で楽にしてあげたいと思うものです。しかし熱性痙攣がある子どもの場合、薬の効果が切れた時に一気に熱が上昇して発作が起こりやすいようですが、解熱剤の使用について看護師さんたちは何といっているのでしょうか。

ママからの相談:「熱性痙攣がある子ども。解熱剤の使用の指示が医師により違うが?」

我が子は1歳で2回熱性痙攣を起こし、その後は予防薬を使用しています。かかりつけ医からは、高熱を出した際に解熱剤を飲むと、薬の効用が切れた時に熱が急上昇して痙攣を誘発してしまうことがあるから、解熱剤は飲ませないようにいわれました。しかし帰省先の小児科では、しっかり休んで体力を回復させるためにも、苦しそうなら解熱剤を使用した方がよいのではといわれました。全く反対の指示ですが、どちらの対応が賢明でしょうか。(30代・女性)

子どもの様子を見てママの判断で大丈夫

医師によって意見が違うとのことですが、どちらのいうことにも一理あると看護師さんは説明しています。高熱でも機嫌がよく元気な場合は様子見でよいですし、ぐったりして辛そうなら解熱剤の使用も検討した方がよいかもしれません。

痙攣を起こす子どもには解熱剤を使ってはいけないという考えがあり、理由は相談者様のかかりつけ医がいう通りです。しかし、解熱剤を使っても痙攣を起こす確率は変わらないという欧米の研究結果もあるので、どちらのいうことにも一理あります。(産科看護師)
私たちの身体は細菌などに感染すると、細菌を殺そうとして体温を上げるため38℃や39℃となりますが、解熱剤を使うということは細菌を殺そうとしている反応を鈍くしてしまうということです。体力の消耗が激しければ熱を下げてあげた方がよいですが、逆に高熱でもある程度元気なら、解熱剤を使用しないで経過観察でもよいと思います。(循環器内科看護師)
どちらの医師の指示が正しいというよりは、お子さんの状況に合わせて判断すればよいでしょう。熱があっても機嫌がよく元気ならば使わないで様子をみる、しんどそうなら使うぐらいの気持ちでよいのではないでしょうか。(循環器内科看護師)
違うことをいわれ混乱すると思いますが、最終的にはママの判断でよいと思います。判断に困るようなら再度主治医に問い合わせるか、小児救急電話相談所といって#8000に電話すると、お住まいの地域の事業所に繋がり、小児科医や看護師が相談にのってくれます。(産科看護師)

大きな血管が通っている部位を冷やす

楽にしてあげたいができれば解熱剤は使いたくないという場合、身体の大きな血管が通っている部位を冷やしてあげるとよいでしょう。

お子さんが辛そうにしていれば、早めに改善させることも必要です。解熱剤を使いたくない場合はできるだけ水分補給し、手首や脇の下、太ももの付け根にある大きな動脈を保冷剤などで冷やしてください。冷やす時は手首だけ、脇の下だけと限定し、保冷剤は直接肌に触れないようタオルで包み、長時間冷やすことは避けてください。(産科看護師)

解熱剤の使用については、どちらの医師のいうことも間違いではないようです。その時のお子さんの状態を見てのママの判断でよいですし、迷った時は小児救急電話相談所などを利用してもよいでしょう。


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