妊活・妊娠したい

2016/04/18

妊活中だが、風疹の予防接種後の避妊期間はどの程度?

この記事の監修/執筆

産婦人科医/女医+(じょいぷらす)中村 容子

妊活中だが、風疹の予防接種後の避妊期間はどの程度?

先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれてくるのを避けるため、事前に風疹の抗体をつけておくよう推奨されています。風疹の予防接種後、どの程度の期間をあけて妊活を再開すればよいのか、またタイミング法についての疑問に産婦人科医の中村先生が答えています。

妊活についての相談:「風疹ワクチン接種後、タイミング療法の再開時期は?」

妊活を始めて7カ月ですが、いつまでタイミング療法でよいのでしょうか。36歳なのでそう気長にすることもできず、2人は欲しいと思っているので尚更です。また、風疹の抗体が低かったので予防接種を受け2カ月避妊と聞きましたが、生理周期の2回なのか接種から2カ月なのかがわからず、いつからタイミングを再開してよいのかわかりません。タイミングからステップアップする時期についても、年齢別に教えてほしいです。(30代・女性)

ワクチン接種日から2カ月避妊

風疹ワクチンによる先天性風疹症候群の子どもが生まれた報告はありませんが、起こす可能性が全くないとはいい切れないため、接種日から向こう2カ月間は避妊するよう推奨されています。

風疹に感染すると約2~3週間の潜伏期間を経て発症し、抗体ができて完治するまで約1カ月を要します。妊娠初期に風疹に感染すると胎盤を通して胎児にも感染し、先天性風疹症候群が起こるリスクがあります。風疹ワクチンのウイルスは接種後2週間たつと咽頭からウイルスは分離されなくなり、さらに接種後1ヶ月には咽頭拭い液やリンパ球から風疹ウイルス遺伝子は検出されなくなります。妊娠していることを知らずに風疹ワクチンを接種した例をまとめた報告によると、風疹ワクチンウイルスが胎盤に感染し、ワクチンウイルスが分離された例があるそうです。ただし、これまでワクチンウイルスにより先天性風疹症候群を起こしたという報告はありません。
風疹ワクチン接種後の避妊期間については、接種から2カ月間は避妊をしてください。風疹ワクチンウィルスは弱毒で、これまで風疹ワクチンによる先天性風疹症候群の子どもが生まれた報告例はありませんが、起こす可能性が全くないとはいい切れないため、接種後2カ月間は避妊するよう推奨されています。
風疹ワクチン接種後に妊娠が判明したり、避妊に失敗したりしても全世界的に、これまで風疹ワクチンによる先天性風疹症候群の報告はありません。しかし、風疹ワクチンウィルスによる先天性風疹症候群が100%起こらない保証はないため、ワクチン接種後2か月間は避妊をすることが推奨されます。

年齢的にも、早めの病院受診がベスト

不妊症の定義は、通常の夫婦生活を送り1年経っても妊娠しない場合をいいますが、年齢的なことなどを考慮すると、早めに病院で相談した方がよいかもしれません。

妊活を始めて1年経過しても妊娠しないというのが不妊症の定義ですが、35歳以上の方はそれを待たずに検査・治療を始めた方がよいでしょう。特に2人目のお子さんも希望するなら、なおさら早期に専門医に相談してください。
タイミングを再開する場合は、風疹ワクチン接種後2ヶ月以降にしてください。一般的に、若い年齢だと5~6周期、妊娠しない場合や35歳以上なら3~4周期でステップアップするケースも増えています。個人のこれまでの経歴や状況にもよるため、ステップアップの時期は主治医とよく相談してください。

風疹ワクチンを接種した日から数えて、2カ月間を避妊期間と考えてください。妊活を始めてまだ1年未満ですが、時期を待たずに病院で相談してもよいでしょう。その時にタイミング法や今後の方針について、よく話し合ってください。


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