女性の病気

2016/05/09

その頭痛、「ただの頭痛」ではないことも

この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部

その頭痛、「ただの頭痛」ではないことも

「頭痛もち」と言われる、慢性的な頭痛患者は、全国におよそ3,000万人もいると言われています。
風邪や寝不足など、一時的に発症する頭痛も加えると、
経験したことがないという人は少ないでしょう。
頭痛は鎮痛剤を飲んだり、少し休んだりすると治まる場合が多いため、頭痛もちの人は
「またいつもの頭痛か」と、痛みを我慢してやり過ごしがちです。
しかし、頭痛の原因にはいくつか種類があり、適切な対処法をとらないと、
悪化したり命に関わる危険が隠れていることもあります。

一次性頭痛と二次性頭痛

脳や身体にこれといった病気がないにも関わらず、繰り返し起こる頭痛を一時性頭痛(慢性頭痛)と言います。
「頭痛もち」と言われる人はほとんどが一時性頭痛で、その中でも一番多いのは、
長時間同じ姿勢をとったり、ストレスなどが原因となるもので、血行が悪くなり、
首や頭の筋肉が緊張してしまうことで起こる「緊張性頭痛」です。
次に多いと言われるのが、何らかの原因で脳の血管が急激に拡張し、炎症を起こすことが原因とみられている「偏頭痛」です。
特に20~40代の女性に多くみられています。
その他、まれなタイプで男性に多い群発頭痛や、緊張型頭痛と偏頭痛の混合タイプもあります。
一方で二次性頭痛(症候性頭痛)とは、くも膜下出血や脳梗塞、脳腫瘍など、
脳の病気が原因となって起こる頭痛です。
元になっている病気を治療しなければ、死に至る危険を伴います。
突然激しい頭痛があったり、普段と様子が違う時は、なるべく早く病院を受診する必要があります。
また、蓄膿症や虫歯、花粉症など、脳以外に原因があって頭痛が起こっている場合もあります。
では判断がしにくいですが、脳神経科、頭痛専門の頭痛外来などを受診した際の問診で、
必要な科の診察を受けるように勧められることもあります。

「緊張型頭痛」には、緊張を和らげる対策を

血行が悪くなり、首や頭の筋肉が緊張して起こる「緊張型頭痛」は、
仕事や家事による肉体的な負担に加えて、パソコンやスマートフォンの普及で、
長時間同じ姿勢を取り、目を酷使する状況が増えていることも大きな誘因になっています。
対策としては、まず、環境を整えることが大切。
デスクワークの時は机と椅子の高さを調整し、首が前に出るような姿勢に
ならないように心がけましょう。
同じ姿勢で作業を続けるときは、1〜2時間したら席を立ち、適度に休憩やストレッチを取り入れて、
や肩の凝りをほぐすことも効果があります。
夜の入浴は、シャワーで済ませるよりも湯船に浸かり、首や肩を温める方が
筋肉の緊張がほぐれます。
マッサージ、ツボ押し、ホットタオルなども有効ですね。
そのような対策をとっても頭痛が改善しないときは、病院で医師に相談しましょう。

「偏頭痛」は特別な対処を

偏頭痛の原因は、ストレス、食事、睡眠、騒音や光の刺激、女性ホルモンの変動など、
なんらかの誘発因子が関わって、痛みが生じていると言われていますが、すべて解明されたわけではありません。
市販薬で偏頭痛に適応するものはありませんので、頻発する場合には、
脳神経科や頭痛外来などを受診して適切な治療を受けましょう。
その際、頭痛が起きたときの状況を記録し、自分なりの誘因を見つけておくことも有効です。
たとえば「忙しい日々が続いて疲れが溜まっていた」「長期の休みに睡眠をたくさんとった」
「人混みのなかへ出かけた」といったその日に感じたことや体の調子、
また食事内容なども書いておくといいでしょう。
また、「目の奥がかすむ」「歯が痛む」「肩がだるい」など、具体的に体の変化があれば
克明に記録します。
偏頭痛は、脈打つような頭痛発作に加えて、吐き気やめまいを併発することがあり、
とても『今そのとき』に適切な医療機関を受診することは難しいものです。
発作が起きたときには、血管の拡張を抑えるために、こめかみを冷やしたり、
光を遮断した静かな部屋で横になることが最優先。
回復したら、発作が起きたとき、どこがどのように痛かったか、ほかに症状があれば
そちらも詳しく記録しておき、頭痛外来などを受診しましょう。
治ってしまうと、また次に頭痛発作が起きるまで放っておいてしまう人もいますが、
頻繁に起こって日常生活に支障をきたす場合などは、予防治療が可能です。
長年偏頭痛に煩わされている、1人で悩んでいる、ということ自体が頭痛の原因であるストレスとなりかねません。

原因に合った対処法の選択を!

ここまでお話したように、頭痛には、さまざまな種類があります。
自己流の対処で痛みをしのぎ続けるよりも、原因に合った治療を行い、頭痛が起きたときには、
医師の指導による対処法を取り入れることが大切です。

<取材協力・監修プロフィール>
井上 愛子(看護師)

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