排卵日

2016/04/20

どうやって決める?排卵の誘発方法について

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どうやって決める?排卵の誘発方法について

体外受精で妊娠の確率を高めるためには、なるべく健康な卵子を採卵することが大切。採卵する卵子を発育させる方法はいくつかあるようですが、誘発方法とはいったいどのように決められるのでしょうか。

体外受精についての相談:「体外受精の誘発の方法について」

不妊治療のため、病院に通い始めて1年です。体外受精の誘発方法はどんな基準で決められるのでしょうか。体外受精はお金がかかりますし、誘発方法は最初の段階なのでとても重要だと思います。病院の方針にもよるのでしょうが、誘発方法は一般的にどうやって決めているのか教えてください。(30代・女性)

どんなメリット、デメリットがあるの?

誘発方法にはいくつかの種類があります。まずは、どのような方法があるのか、それぞれの特徴を含めて整理しておきましょう。

誘発方法は低刺激と高刺激に分類されます。低刺激は自然の排卵を待ったり、低用量の排卵誘発剤での排卵を試みます。高刺激にはショート法、ロング法があり、それぞれ月経周期にあわせて排卵誘発剤を投与します。(産科婦人科看護師)
高刺激のショート法は、治療期間が短く短期間で卵胞が育ちやすいメリットがありますが、治療効果が事前に予測できない、大量のホルモン剤による副作用がでるなどのデメリットがあります。ロング法は、排卵のコントロールがしやすく卵胞の発育が均一になるのがメリットですが、長期にわたるため、費用がかかる、排卵周期の前周期から避妊しなければならないなどのデメリットがあります。(産科婦人科看護師)
ショート法やロング法でも妊娠できない場合、アンタゴニスト法が選択され、卵子が成熟する前の排卵を抑えます。薬剤の使用量が少なくてすむメリットがありますが、排卵確認のため、通院回数が増えたり、他の方法に比べ高額になるなどのデメリットがあります。(産科婦人科看護師)
海外はアゴニストによるロング法が主ですが、日本では低刺激から始めるのが一般的です。理由は、ロング法では前周期に避妊が必要なために生理周期から考えると妊娠のチャンスを1回失うということや、母体への健康を考えた結果です。(内科医師)

誘発方法の決定について

日本では低刺激から始めるのが一般的なようです。卵巣機能、年齢、ホルモン状態など、個人の状態によっても異なるので、医師とよく話し合って決めるのがよさそうです。

どのような治療法を選ぶかは、主治医や家族とよく話し合って検討してください。医師の方針に不信感があればセカンドオピニオンもできますし、不妊治療の費用は国からの助成金もありますから、これらも利用してください。(産科婦人科看護師)
日本では、体外受精誘発の刺激法に関する明らかなガイドラインはありません。学会では卵巣予備機能が低い人にはショート法を、高い人にはアンタゴニスト法をという発表もありますが、やはりそれぞれのクリニックで考え方が異なる部分はあります。(内科医師)
患者さんの中には、妊娠することを最優先に多少は母体の危険性や金額がかかっても構わないと考える人もいれば、妊娠できなければそれを受け入れるつもりで、あくまで安全な範囲で治療を希望される人もいるでしょう。不安があるのでしたらいくつかの病院を回り、実際に相談して、納得がいくまで説明してくれるクリニックを探してみてはいかがでしょうか。(内科医師)

治療の効果はもちろん、身体への影響や費用の面でも違いがあるのですね。まずは、医師と話し合い、納得のいく方法を選んですすめていくのがよいようです。


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