出産への不安

2016/04/20

出産まで無事にたどり着ける?持病の潰瘍性大腸炎

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

出産まで無事にたどり着ける?持病の潰瘍性大腸炎

持病を抱えていると、妊娠したらあとは出産まで楽しみに待つばかりともいかず、なにかと心配は尽きないものです。潰瘍性大腸炎という病気を抱えていても、果たして無事に出産できるのでしょうか。

ママからの相談:「高齢出産と持病について」

潰瘍性大腸炎という持病を抱えて、30代後半で高齢出産に挑もうとしています。主治医からは難病ではあるけれど、妊娠自体には問題ないといわれていますが、実際この病気を抱えて無事に妊娠から出産にすすめる確率は高いのでしょうか。それとも高齢と持病が重なると、胎児にもなんらかの影響があるのでしょうか。(30代・女性)

潰瘍性大腸炎でも出産はできる

潰瘍性大腸炎という持病があり、出産まで無事にたどり着けるか不安に思っている相談者さん。潰瘍性大腸炎を患っていても出産には問題ないのでしょうか。

潰瘍性大腸炎は確かに難病で、長期にわたる治療が必要ですが、基本的に妊娠、出産には問題ありません。潰瘍性大腸炎があっても無事に出産された方は多くいらっしゃいますし、主治医が問題ないというのですから、あまり心配なさらないでください。(産科看護師)
潰瘍性大腸炎でありながら妊娠出産をされている方はたくさんいます。潰瘍性大腸炎の病気の状態は内服薬などで落ち着いている寛解期と腹痛や下痢下血などの症状があったり腸に炎症の所見がある活動期に分けられますが、主治医の先生からお墨付きをもらったのであればおそらくは寛解期と考えます。この場合の妊娠経過は病気でない人と同等です。(内科医師)
妊娠経過に異常がなければ心配ないでしょう。(産科看護師)

注意しておきたい点

妊娠はもとより、出産にも特に問題はないようです。ただし、専門家からはいくつかの注意点もあげられているので、こちらについてはしっかりおさえておきましょう。

妊娠中、特に妊娠初期はできれば薬の服用を控えるのが理想ですが、お母さんの健康状態を維持することが胎児の健康を守ることにもなるので、医師の指示どおりの服用を続けてください。ただし、免疫抑制剤を使用している場合は、奇形児のリスクが高まるため、服用していいか医師に相談してみてください。(産科看護師)
現在服用中の薬は出産後も服用を続けるかと思います。母乳に溶けだす薬の成分は微量で、赤ちゃんには影響ないといわれていますが、万が一のことを考えて、ミルクでの授乳が無難かと思います。その点については、主治医と相談してください。(産科看護師)
妊娠中は自分の身体の中に胎児がいることで免疫が弱くなり、一般的には潰瘍性大腸炎の状態もよい状態でいられることが多いです。気をつけなければいけないのは出産後。胎児がいなくなったことで免疫力が強くなると、潰瘍性大腸炎が悪化することがある点です。また、育児のストレスなども関与してくると考えられます。(内科医師)

潰瘍性大腸炎でも出産に問題はないようですが、出産後の授乳中のほか、妊娠中も薬の種類によっては注意を要する場合がありそう。日頃から医師としっかり連携して、必要なことは早めに確認しておくのがよいようです。


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