子宮内膜症

2016/04/20

治療と妊活、どっちが優先?妊活中なのに子宮内膜症が

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)

治療と妊活、どっちが優先?妊活中なのに子宮内膜症が

2人目の赤ちゃんを授かりたいのに子宮内膜症が…。年齢が40代に入っていることもあり、今後の妊娠の可能性について焦りを感じる相談者さん。子宮内膜症の治療と妊活、どちらを優先すればよいのでしょうか。

子宮内膜症についての相談:「40歳を過ぎて、子宮内膜症があっても妊娠できますか」

妊活中です。長女出産後から腹痛で悩んでいたのですが、昨年5cmの子宮内膜症が判明して手術しました。取り除いた反対側にも子宮内膜症ができているようです。もう40歳を過ぎており、年齢が上がるにつれて妊娠しにくくなるともいわれているので気になっているのですが、まだ妊娠することは可能でしょうか。(40代・女性)

子宮内膜症でも妊娠できる?

子宮内膜症は不妊の原因にもなるといわれています。実際に、妊活に際して子宮内膜症の影響はどれくらいあるのか専門家に聞いてみました。

子宮内膜症とは本来子宮の内側の壁にしかない組織が、そのほかの場所にできたものです。できる場所は子宮の周りで卵巣 、腸や膀胱、膣の出口などにもできます。ホルモンの影響を受けて子宮内膜の活動をするため、生理のときには出血し、その影響で腹痛などがおきます。(内科医師)
子宮内膜症は女性の10人に1人は発症するといわれる疾患です。不妊症の原因の一つに挙げられることもありますが、子宮内膜症の人すべてが妊娠できないわけではありません。手術によって子宮全摘をしない限り、妊娠は可能です。(婦人科看護師)
子宮内膜症の部位が記載されていないため、推測になりますが卵巣や卵管、子宮にできている場合は不妊と関連している可能性があります。(内科医師)

治療が先か、妊活が先か

子宮内膜症で不妊である場合、症状の有無よりも、どの部位にできているのかが問題のようです。妊活中の治療については、いったいどのように考えたらよいのでしょうか。

状態にもよりますが、子宮内膜症は黄体ホルモンによって改善されることがあるので、軽度の場合は治療を優先せず、自然妊娠を目指す場合があります。(婦人科看護師)
子宮内膜症が原因で不妊になっていると考えられるなら、子宮内膜症の治療を行ってから不妊治療をすることが一般的です。内膜症のできる部位によって、卵管の通りが悪くなったり卵巣が固くなったりして、排卵が妨げられることがあります。やはり可能であれば子宮内膜症の治療が優先されます。 (内科医師)
卵巣機能や卵子の質が低下しているのに加えて内膜症のために着床しにくく、妊娠しにくいことも考えられます。まずはタイミング法での自然妊娠や人工授精で様子を見て、それで妊娠できないようなら体外受精をすすめられると思います。いずれにしても、定期的に病院を受診し、経過を見ながら、主治医と妊娠の時期や不妊治療について話し合ってください。(婦人科看護師)
年齢などを考慮するのであれば、妊娠の確率はかなり低い時期に入っていますので、人工授精や体外受精も検討すべきと考えます。(内科医師)

どちらを優先するか、できている部位など、個々の状況によって医師の判断は分かれるようです。まずは、医師と相談してこの先の計画を立ててみるのがよいようです。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加