出生前検査

2016/04/21

どれを受ければいいの?いろいろある出生前診断

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どれを受ければいいの?いろいろある出生前診断

出生前に赤ちゃんに異常がないか診断する出生前診断。いろいろな種類があり、どれを受ければよいか判断できずに困っているお母さん。おすすめの検査方法というのはあるのでしょうか。

ママからの相談:「出生前診断、どの方法が一番よいのでしょうか」

妊娠9週目です。出生前診断にもいろいろあり、それぞれ検査できる週数が違うようです。早いものは12週ごろのものもあります。悩んでいる時間はあまりなく、とはいえ検査でのリスク、また費用も高額なため簡単に決断もできず悩んでいます。受けるならこの検査が最適、などアドバイスをいただければ幸いです。(30代・女性)

いろいろな出生前診断

まずは、診断方法にはどのような方法があるのか、検査の特徴なども含めて、専門家にじっくりとうかがってみました。

一般的な妊婦健診でも、エコーで胎児に異常がないか常にチェックします。エコーで異常が疑われる場合は、お母さんが希望すれば、出生前検査が行われます。さまざまな検査がありますが、流産の危険を伴うものもあり、この検査が最適というのはありません。(産科婦人科看護師)
初期の健診で胎児に異常がなければ、出生前検査を行う必要はありませんが、どうしても受けたい場合、最近は事前にカウンセリングを行う病院も増えているようです。 (産科婦人科看護師)

検査には大きく分けて3つの方法があるので、それぞれ説明します。

1つ目は新型出生前診断。お母さんの血液に混じった胎児のDNAを解析して染色体異常を見つけるものです。妊娠10週から検査可能。3つの染色体異常だけを検査します。費用は20万円程度。この検査で陰性ならまずダウン症ではないことは判断できますが、逆に陽性と判明したとき、実際に異常がある確率は80%程度です。35歳以上が対象で、この検査で異常の可能性があった場合は羊水検査をすすめられます。

2つ目は妊娠15週以降にお母さんの血液で検査するクアトロテスト。調べられる項目には限りがあります。費用は2万円程度です。この検査は胎児が異常を持っている確率を表すだけなので、たとえばある疾患の確率が3%といわれたとき、どのように判断するか悩ましい検査です。

3つ目は羊水検査。検査としてはかなり確実な検査と考えられています。妊娠15週以降に可能です。結果判明までは2~3週間かかります。費用は15万円。この検査での流産の確率は0.3%です。以前は絨毛検査も行われていましたが、羊水検査よりも流産の確率が上がるため最近では特別な理由がない限り羊水検査がすすめられます。

なお、胎児ドックという検査は妊娠11週頃から受けることが可能で費用は5万円程度、超音波検査での胎児の形を見たり、先述の血液検査とセットで行うものです。(内科医師)

検査の結果をどうとらえるか

出生前にいろんなことがわかるようになってきていますが、大切なのは検査を受けることではなく、その結果を受け止める準備ができているかだと専門家は指摘します。

どの検査を受けるのかよりも、検査の結果でどう考えていくのかを夫婦で話し合いましょう。異常の可能性があった場合、堕胎するのか、出産後の準備をしながら出産するのかについてどのように考えていますか。一度しっかり向き合ってみてください。(内科医師)
現時点で精度の高い検査は羊水検査と考えられますが、もしどのような結果であっても出産するつもりであれば血液検査レベルでの確認でよいと思います。費用は高いですが、胎児と夫婦の命に関わる検査ですので、後悔のないようによく話し合ってください。(内科医師)

検査の結果、なんらかの異常があるとわかってしまったら…。検査の種類よりも、まずはこの点をどう受け止めるつもりかということが大切。一度、パートナーとじっくりと話し合ってみてはいかがでしょうか。


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