高齢出産

2016/04/22

40代で子どもを授かるには不妊治療をしたほうがいい?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

40代で子どもを授かるには不妊治療をしたほうがいい?

年齢を重ねると、自然妊娠しにくくなると言われています。不妊治療を受けるべきか悩む女性からの相談に、看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。

女性からの相談:「40代になると、不妊治療をしないと子どもを授かれないのでしょうか」

結婚が遅かったので、早く子どもを授かりたいのですが、年齢のためかなかなかできません。この年齢だと、卵子も精子も老化してきているのだから、そう簡単にはいかないと知り合いから指摘されました。彼女は不妊治療をして授かったそうです。私たち夫婦も、この年齢だと、すぐにでも不妊治療の専門クリニックなどに行かないと、授かれないものなのでしょうか。(40代・女性)

高齢になると、妊娠しにくくなり各種リスクも上昇

年齢を重ねると自然妊娠しにくくなり、妊娠中や出産時のリスク、障害児のリスクも高くなります。また、年齢以外の不妊の原因も教えてくれました。

おっしゃるように40代になると自然妊娠の確率が下がりますし、妊娠しても流産の確率が高くなります。自然妊娠の確率は、35歳以降で50%、40代前半で30%ほど、40代後半になると5%まで低下します。流産の確率も40代では40%まで上昇し、妊娠高血圧症の発症率も急激に上昇します。また、体外受精の成功率も40歳では5~20%と低いものです。高齢出産になると、ダウン症などの障害児のリスクも高まります。(産科・婦人科看護師)
歳を重ねるごとに卵子が老化するのは事実です。そのため妊娠しにくくなることはあります。年齢以外で女性側の不妊の原因となるのは、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣機能不全などが挙げられます。男性側では無精子症などがあります。まず不妊の原因を解明してから治療に踏み切ってもいいと考えます。(健康管理科看護師)

夫婦でよく相談して、治療の検討を

不妊治療には時間を要するので、早めの不妊外来の受診を検討したほうがいいようです。その際、出産や育児に関するリスクを夫婦で話し合うようアドバイスがありました。

高齢出産の場合、出産時のリスクやダウン症候群など奇形児などの可能性も高くなります。育児をするだけの体力があるか考える必要もあります。何より不妊治療をしてもすぐに授かるとは言えませんし、成功するとも限りません。また時間や費用、精神的にもきついこともあります。このようなことを理解したうえでの治療なら受けてもよいと考えます。二人でよく話し合ったうえで不妊治療に踏み切ってくださいね。(健康管理科看護師)
40代でも自然に妊娠し無事に出産された方もいますが、不妊治療には時間を要しますし、身体にも負担をかけますから、できるだけ早めに不妊外来を受診した方がいいでしょう。その際には、ぜひご主人も一緒に受診してください。(産科・婦人科看護師)

年齢を重ねると、自然妊娠をしにくく、出産に関するリスクも高くなります。できるだけ早めに不妊外来の受診を検討したほうがいいようですが、高齢出産のリスクなどを夫婦で理解し、話し合うことも大切なようです。


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