会陰切開

できれば会陰切開をしたくない!

母子の安全を確保するため、出産時に行われる処置の一つに会陰切開があります。できれば会陰切開はしたくないと考えているママからの質問に、お医者さんや看護師さんはどのように答えているでしょうか。

ママからの相談:「会陰切開のメリットデメリットと、避けるための方法を教えてください」

会陰切開について質問です。最近、海外では会陰切開をできるだけしない傾向にあると聞きました。赤ちゃんの頭が大きすぎたり、切開しないとあきらかに大変なことになる場合は会陰切開が必要だと思いますが、必要のない会陰切開も多くあり、また傷が治ってからの性生活に支障が出たりするという記事も読みました。会陰切開のメリットとデメリット、また会陰切開を極力避けるためのマッサージ方法等教えてください。(30代・女性)

裂傷を避けるために行う、会陰切開

どんな場合に会陰切開が行われるのか、また、会陰切開のメリットとデメリットについて教えてくれました。

会陰切開をせずに裂傷した場合、傷口が凸凹で縫合に時間がかかりますし、傷の治りが悪く、痛みが長引いたり、会陰にいびつな傷跡が残ったり、裂傷がひどい場合は、肛門まで裂けてしまうというデメリットがあります。(産科・婦人科看護師)
赤ちゃんの頭が産道を通ることができるよう、出産の際には会陰部の皮膚が柔らかくなって少しずつ伸びていきます。お産の進行が早かったり、お母さんの体質で皮膚の伸びが悪かったり、または赤ちゃんの頭が大きすぎたりする際に、会陰部の皮膚や筋肉が深く裂けてしまうことを回避する目的で会陰切開は行われます。(医師)
メリットは、大きく分けて2つあります。1つ目は、会陰切開を行わないことで皮膚や筋肉が深く裂けてしまった場合よりも傷の縫合が簡単で、治りも早く、その後の排尿障害を防ぐことができるということです。2つ目は、 赤ちゃんの頭が通りやすくなるので、赤ちゃんが産道を通る時のストレスが軽減されて、心拍数低下といった合併症を防ぐことです。(医師)
デメリットとしては、縫合部の傷の痛みが続いて座ることが困難になるということや、出産に対する恐怖心をあおるということが言えるでしょう。不必要な会陰切開は避けられるべきですが、お産の進行具合をみながら、するかしないかその場で医師が判断することが一番だと考えます。(医師)

オイルを使ったマッサージを

会陰を柔らかくするためのマッサージ法をアドバイスしてくれました。

会陰マッサージは、お腹の張りをきたすことがありますので、妊娠34週ごろになってから、週に2、3回、5分程度お風呂上がりや入浴中に行ってください。指にオイルを少しつけて、まずは指1本を第1関節の深さまで膣に入れて、会陰部の皮膚や膣の壁を少し押してみるような感じでマッサージします。慣れてきたら、指の数を増やしたり、少し深く指を入れてもいいでしょう。(医師)
出産予定の産婦人科や産院で、会陰切開についての方針を確認して、希望を伝えておくこともよいでしょう。(医師)

会陰が伸びず裂傷を起こしてしまうことを避けるために、切開を行います。切開を行うかどうかは、その場での医師の判断によりますが、オイルを使ったマッサージで会陰を柔らかくしたり、できれば切開は避けたいという希望を伝えておくとよいでしょう。


2016/05/04

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