病院選び

2016/05/06

無痛分娩をしたいのに…自然分娩を勧める病院

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

無痛分娩をしたいのに…自然分娩を勧める病院

様々なお産スタイルのひとつである無痛分娩。欧米では8割の妊婦さんが選ぶと言われています。できれば自分も無痛分娩で出産したいと考える妊婦さんに対し、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

妊婦さんからの相談:「無痛分娩で出産したい」

現在妊娠20週です。体力にあまり自信がなく痛いことも嫌いなので、できれば無痛分娩で出産したいと考えています。しかし、通院している産婦人科の助産師さんや看護師さんは口を揃えて自然分娩を勧めます。「痛みを通して母になる」「痛みがあるからこその出産」など、説明には精神論が多く納得できません。無痛分娩は病院側にデメリットがあるのでしょうか。麻酔など難しい技術が必要になるのでしょうか。(20代・女性)

無痛分娩の難しさとデメリットについて

海外では一般的な無痛分娩ですが、日本ではあまり浸透していません。無痛分娩の際には高度な技術を行う麻酔医が必要であること、母体や赤ちゃんへの様々なリスクが考えられることなどから、対応できなかったり推奨しない病院も多いです。

海外では一般的な無痛分娩ですが、日本にはあまり浸透していないため、現在通っている産婦人科はデメリットを心配しているのかもしれません。無痛分娩では、分娩に時間を要したり、赤ちゃんの状態によっては鉗子分娩や吸引分娩、緊急の帝王切開が必要になるなど様々な状況が考えられます。また、麻酔による合併症として血腫、しびれ、いきみが弱くなる、低血圧が起きる可能性といったデメリットが挙げられます。(一般内科看護師)
無痛分娩では、硬膜外にチューブを入れて行う硬膜外麻酔が一般的ですが、高度な技術を要するため麻酔科医が行います。そのため麻酔科医のいない産院では無痛分娩が難しく、24時間対応できない場合が多くあります。また、チューブを入れる際には、横向きで腰をぐっと曲げた状態で行いますが、妊婦さんがこの姿勢を維持するときに、わずかな振動でチューブの位置がずれたり神経に触ったりすると、後々神経障害を起こす場合があります。(産科看護師)
無痛分娩は全く痛みが無いわけではありません。様々なリスクや、助産師さんの言うように出産の感動が薄い、などから推奨しない病院もあります。病院側にデメリットがあるからと言われればそれまでですが、妊婦さんや赤ちゃんにもリスクがあることは理解してください。(産科看護師)

無痛分娩を行っている病院で相談を

出産法に対する価値観は人それぞれ、自分が望む出産をするのがよいでしょう。無痛分娩を行っている病院を探して、相談してみてはどうでしょうか。

無痛分娩を行っている医療機関はそれほど多くありません。現在通っている産婦人科が無痛分娩を行っているか確認したのち、無痛分娩を行っている病院を探して相談するのがよいでしょう。出産についての価値観は人それぞれですが、自分の望む出産をするのがよいと思います。無痛分娩なら痛みも少なく、リラックスして出産ができますが、上記に挙げたデメリットも考慮し、産婦人科医と相談して決めるのがよいのではないでしょうか。(一般内科看護師)

日本ではまだまだ浸透していない無痛分娩。高度な麻酔技術を必要とすること、母体や赤ちゃんへの様々なリスクが考えられるため、推奨しない病院もあるようです。しかし自分が望む形で出産することも大切なので、対応できる病院を探して相談することも一案です。


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