無痛分娩

無痛分娩のメリット・デメリットは?

分娩時の痛みは「鼻からスイカが出る」と比喩されるほど。初産の妊婦さんにとって出産の痛みは大きな不安要素でしょう。無痛分娩について悩む妊婦さんに対し、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

妊婦さんからの相談:「無痛分娩のメリット・デメリットは?」

周りから無痛分娩を勧められています。自然分娩を望んでいますが、出産経験者から陣痛の苦しみを聞かされ、だんだんと不安になってきました。また出産経験者の「できることなら無痛分娩がいい」という意見を多く聞き、悩んでいます。無痛分娩のメリットとデメリットはどういうものなのでしょうか。無痛なのでいきみが難しい、麻酔のリスクがある、病院は積極的に勧めない、などという話を耳にしますが、実際はどうなのでしょうか。(30代・女性)

日本では無痛分娩がまだ一般的ではない

無痛分娩でも、ある程度の痛みはあります。無痛分娩の際に行う硬膜外麻酔は麻酔医が専門的技術で行う必要があるため、対応できる産院が少なく、またリスクを考慮して推奨しない病院もあることなどから、日本では無痛分娩がまだ一般的ではありません。

無痛分娩は陣痛の痛みを和らげますが、全く痛みがないわけではなく、ある程度の痛みを伴います。無痛分娩に使用する硬膜外麻酔は専門的な知識と技術を要するので、麻酔科医が行います。日本ではまだ無痛分娩が一般的でなく、麻酔科医のいる産院も少ないことから、365日24時間無痛分娩に対応することが難しく、そのため計画的に陣痛を起こして無痛分娩を行うケースが多くなります。(産科看護師)
麻酔の際、硬膜外にチューブを入れるのはとても繊細な作業です。チューブを入れる時は、エビのように横向きで腰をぐっと曲げた状態で行います。しかしお腹の大きい妊婦さんはこの姿勢でじっとしているのが難しく、わずかな振動で少しでもチューブの位置がずれれば神経障害などを起こす場合があるため、積極的に無痛分娩を推奨しない病院もあります。(産科看護師)

無痛分娩のメリットとデメリット

メリットは痛みが少ないことによる負担の軽さ。デメリットはいきみが弱くなる、麻酔によるしびれ、場合によっては赤ちゃんや母体への一時的な影響が考えられます。

メリットとしては、痛みが和らぐため分娩が楽だったというのが一番です。デメリットとしては、痛みが弱いためいきむタイミングが分かりづらいこと、分娩が終了しても足や腰に力が入らず自分自身で立ち上がれなかったり、しばらくはしびれが残ったりすることなどが挙げられます。神経障害もデメリットのひとつです。(産科看護師)
メリットは、痛みが少なく出産後の疲労感や回復が比較的早いことです。デメリットとしては、効果に個人差がある、硬膜外麻酔による細菌感染やしびれなどが起きることがあります。また子宮収縮が弱くなりいきむのが難しい、費用が若干高くなるなどがあります。麻酔のリスクはほとんどありませんが、投与量が多いと赤ちゃんの呼吸が弱くなったり、光や音への反応が鈍くなるなどがあります。これは一過性のものなので心配はありません。(一般内科看護師)

周りの意見はアドバイスとして捉え、自分らしい出産を

出産の痛みには個人差があるものです。周りの意見はアドバイスとして聞き入れ、自分らしい出産ができるとよいでしょう。

初めての出産では周囲の意見が参考になりますが、意見に振り回され、どのような出産をしたいのか決めるのが難しいこともあるでしょう。周囲の意見はアドバイスとして聞き入れ、自分らしい出産をして下さい。陣痛の痛みや苦しみにも個人差があり、初産でもそれほど苦しむことなく出産を終える人もいます。出産は痛みを伴いますが、喜びもまた感じることができます。通院している病院が無痛分娩を行っているか確認することも一案です。(一般内科看護師)

無痛分娩のメリットは痛みが少ないことによる心身の負担の軽さ、デメリットはいきみが弱くなる、麻酔によるしびれ、母体や赤ちゃんに影響が出る可能性があることだそうです。出産に伴う痛みには個人差があるので、自分らしい出産を選べるとよいようです。


2016/05/06

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