帝王切開

緊急で帝王切開になったときが心配…リスクは?

分娩の状況は百人百様、軽い人もいれば急なアクシデントに見舞われることも考えられます。分娩時に緊急の帝王切開になった場合を心配する妊婦さんに対し、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

妊婦さんからの相談:「帝王切開のリスクについて」

現在妊娠19週です。分娩時に緊急の帝王切開になった場合のリスクを心配しています。陣痛に苦しむ中で判断を迫られても冷静でいられないと思うので、どのようなタイミングで帝王切開に切り替わり、どのようなリスクがあるのか、帝王切開後の体調についてなど、事前に知っておきたいです。自然分娩で出産したいと思っていますが、万が一の心構えとして教えて下さい。(30代・女性)

緊急の帝王切開は、母体や胎児に危険が迫っている場合に行われる

緊急に帝王切開をしなくてはならないケースはいくつかありますが、母体や赤ちゃんに何らかの危険が迫っている時なので、判断する余地はないと思われます。

破水しても陣痛が起こらない場合、予定日を2週間過ぎても陣痛が起こらない場合、微弱陣痛で分娩が進行せず母子ともに危険があるとき、分娩の進行に急を要するときには、緊急で胎児を産む必要があり、帝王切開が選択されることがあります。 (産科看護師)
出産中に臍帯が胎児を圧迫している場合や胎盤の機能が低下して胎児が仮死状態になる場合、胎児が生まれる前に胎盤が剥がれてしまう場合(常位胎盤早期剥離)は緊急帝王切開の適応があります。 (また重度の妊娠高血圧症候群や初産で30時間以上かかっている場合なども帝王切開の適応があります)。 緊急帝王切開を行う際は母体や赤ちゃんに何らかの生命の危険が迫っている状態なので、判断する余地はないと思います。(一般内科看護師)

帝王切開のリスクと術後の経過

帝王切開のリスクが心配されるのは母体側です。術後の回復は人それぞれですが、傷口の痛みに起因する不自由があることが多いです。

無理な自然分娩を続ける方が体にとって危険性が高いと考えてください。 術後の体調は人それぞれですが、子宮の戻りや母乳の分泌などは、自然分娩と変わりありません。(産科看護師)
帝王切開でも赤ちゃんには問題はありません。母体側のリスクとして子宮壁が薄くなることにより次回の出産は自然分娩によって子宮破裂が起きる可能性がある 、前置胎盤や癒着胎盤などのリスクが高まる、術後の痛みなどが挙げられます。術後は、傷口に痛みや違和感がある、自然分娩と比べるとベット上での入院生活が若干長くなり、痛みのため行動が不自由になることが多いです。(一般内科看護師)

自然分娩できるようにするための過ごし方

食事や体調管理に気を付けて、自然分娩ができるように妊娠生活を過ごしましょう。但し、状況によっては緊急帝王切開になることにも理解を。

健康的な妊娠生活を送ることで、ある程度は帝王切開にならずに済みます。食事内容に気を付けながら過ごすようにして下さい。(一般内科看護師)
自然分娩ができるよう、体重の増加を最小にし、日頃から足腰を鍛える体操やストレッチを無理のない範囲で心がけましょう。妊娠後期に入ったら、四つん這いで床を拭いたり、あぐらをかくようにして股関節が柔らかくなるようにしてください。しかしいざ自然分娩に取り組んでも、分娩の状況によっては緊急に帝王切開になる可能性は理解してください。(産科看護師)

緊急の帝王切開は、母体や赤ちゃんに危険が迫ったときに行うもの。帝王切開のリスクは母体にあり、次の妊娠・出産に影響を与える可能性があること、術後の体調は痛みによる不自由が考えられるそうです。自然分娩ができるような妊娠生活を送ることも大切です。


2016/05/06

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