ステロイド

2016/05/09

アトピーの治療にステロイドを使って、本当に問題ない?

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)

アトピーの治療にステロイドを使って、本当に問題ない?

ステロイド剤はアトピー性皮膚炎の治療薬として知られています。ステロイド剤の長期間使用と安全性に関する質問に、看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。

ママからの相談:「アトピーの子にステロイドを使って治療することに、抵抗を感じています」

生後間もない子にステロイドを使うことについて質問です。医師の指導のもと、規定量を守って使えば全く問題なし、と言うような表現をよく見かけますが、ではそのまま20年使用したとして、何の問題もなかったと言う証拠がどこかにあるのでしょうか。アトピー肌を悪化させるよりはいいのかもしれませんが、ステロイド剤を長期間使用するよりもよい方法があるのではないでしょうか。(30代・女性)

用法、用量を守れば安心して使用できる

ステロイド剤は、用法、用量を守れば、安心して使用できる薬のようです。

基本的に、ステロイドは症状のあるとき、短期間での使用です。20年も続けて使用させる医師はいないでしょう。ステロイドに関して、副作用が気になるお母さんもたくさんいますが、元々体内にあるホルモンですし、説明書に記載されている副作用は、使用した数千から数万人のうち一人でも症状が出たものが記載されていますから、全例にあてはまるものではありません。(産科・婦人科看護師)
アトピーの外用薬として使用するステロイド剤ですが、肌の抵抗力を低下させてしまうことがあるので、長くても1週間か2週間を目安に医師の指示に従って使用してください。(健康管理科看護師)

副作用が心配されるのは、長期間の点滴や内服をした場合

どのような使い方をしたときに副作用が出るのか、教えてくれました。

副作用がでた症例には、例えば、皮膚が不潔な状態で塗ったり、症状のある部分にだけでなく、周りの健康な皮膚にまで塗っていたり、薄く塗らずに厚めに塗っていたり、使用期間を守らなかったりと、じつは、医師の指示通りに使用しなかった場合に多くみられることがあります。(産科・婦人科看護師)
副作用が心配されるのはステロイド剤を点滴や内服薬として長期間用いた場合です。ステロイドの代表的な副作用に、ムーンフェイスや皮膚が薄くなること 、血管拡張などがありますが、これらは内服や注射で大量に使用した場合や、長期に使用した場合にみられます。(産科・婦人科看護師)

医師への相談の検討を

ステロイド剤は、肌の状態を見ながら処方するので、使用したくない旨などを話して、医師に相談をしてもいいでしょう。

ステロイド剤は肌の状態を観察して規定量を塗布します。肌の状態がよくなってきたら塗布する量や回数を減らしたり、弱いステロイド剤に切り替えることもできます。肌の状態が改善されたらワセリンなどで保湿するといいでしょう。痒がるときは抗ヒスタミン剤のかゆみ止めで対応することも可能です。一度、小児科・アレルギー科のある医療機関で相談するのもいいでしょう。(健康管理科看護師)

ステロイドは外用薬として使用する場合、用法、用量、使用期間を守れば、安心して使用できる薬のようです。どうしても使いたくない場合は、他の薬や弱いステロイド剤で対応できることもあるので、医師への相談をご検討ください。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加