子どもの病気・ケガ

1歳の娘の耳の横の穴を塞ぐ手術、痕が残りませんか?

小さい子どもの手術は、身体の負担が大きいこともあり心配になります。また、女の子の場合、痕が残ることを心配される親御さんも。胎児の時に塞がりきらなかった耳の横の穴に、今後、手術が必要だといわれたママからの相談に、看護師さんたちの答えは?

ママからの相談:「1歳の娘の耳の横の穴…塞ぐ手術が必要ですが傷が残らないか心配です」

1歳の娘の左耳のすぐ横に小さな穴があります。乳幼児健診では、お腹の中で塞がらなかった穴で、心配はないと説明をうけました。先日、娘が転んだ時にテーブルに左側頭部をぶつけ、耳の横の穴から2㎝位の長さで臭いのある脂肪のようなものが出てきました。耳鼻科で、管が残っており、ぶつけた拍子に溜まっていた脂肪が出てきたもので、すぐではないが、穴を塞ぐ手術が必要と言われました。成長後の手術で傷が残らないか心配です。(30代・女性)

先天性耳瘻孔の場合、感染を起こすようなら手術も

耳が形成される過程で閉じるはずの穴が閉じずに残ったもので、しばしば見られるケースです。感染を起こす恐れがある場合は、手術をする必要があります。

耳の横に小さな穴があって、白い垢や臭いのある汁が出る場合、先天性耳瘻孔が考えられます。お母さんのお腹にいる時、耳が形成される際に、閉じるはずの管の穴が閉じないまま残ったもので、女の子に多く、感染を起こさなければ、手術の必要はありません。(産婦人科看護師)
「先天性耳瘻孔(じろうこう)」と思われます。比較的多くの人に見られ、遺伝などの影響が関係していることもあります。小さい穴なので問題がなければそのまま放置して大人になる方もいます。(一般内科看護師)
お子さんは脂肪が出てきたので、今後、感染を起こす可能性がありますから、手術を勧められたのでしょう。痛みがあったり、赤く腫れたりすれば、抗生剤で炎症が治まるのを待って手術します。感染していなければ急いで手術せず、お子さんが麻酔や手術に耐えられる年齢になるまで待ちます。(産婦人科看護師)
風邪や病気で身体の抵抗力が低下すると、垢や汗などの分泌物が出るなどの症状がありますが、抗生物質で治療します。抗生物質で対応できない時は切開して膿を出すなど治療します。穴の部分を触ると炎症が起きることがあるので触らないように注意してください。(一般内科看護師)

傷跡はほとんど残らないようです。清潔を保ち、経過を観察して

小さい子供の場合、麻酔や手術が負担になりますから、成長を待つ必要があります。手術の痕は目立たず、ほとんど残らないようです。

手術になれば、小学生までは全身麻酔で行われます。耳瘻を囲むように皮膚に小さな切り目を入れ、慎重に耳瘻を取り除き、穴を塞ぎます。症状にもよりますが、3、4日ほどの入院で、傷跡はわずかで目立ちにくいことが多いです 。定期的に耳鼻科を受診して、経過をみてください。(産婦人科看護師)
感染や炎症を繰り返すようなら手術も考慮してもいいと思います。子供の場合は全身麻酔で行い3日~5日程度入院します。成人になれば局所麻酔が可能で、耳瘻孔が小さく浅ければ外来での日帰り手術ができます。傷跡もほとんど目立ちません。赤ちゃんの頃は清潔に保ち分泌液の状態を観察するようにしてください。(一般内科看護師)

先天性耳瘻孔は感染を起こす恐れがある場合は、手術が必要になってきます。感染を起こさないよう清潔を心がけ、定期的に耳鼻科で診てもらいましょう。


2016/05/10

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