アレルギー検査

食物アレルギーの負荷試験。病院によってやり方が違う?

近年多くみられる子どもの食物アレルギーですが、ひどい場合だと意識障害や呼吸困難などに陥る、アナフィラキシーショックを起こすことも。いくつかのアレルギー検査方法がある中で、経口負荷試験について看護師さんたちに尋ねてみました。

ママからの相談:「アレルギーの負荷試験。進める量やペースは、病院により違う?」

4歳の息子は牛乳・卵アレルギーで、以前牛乳の負荷試験でアナフィラキシーを起こしました。ヤクルトを特に分量も量らず容器のまま「ちょっとだけ飲んでみてね」という感じでしたが、1口(約10ml)飲んだ後すぐに嘔吐し、蕁麻疹・血圧低下と症状が進み入院に。近所では他に負荷試験をしている病院がなく、先生もよい方なのでこのまま通院したいのですが、他の病院ではどのように負荷試験が行われているのでしょうか。(40代・女性)

ガイドラインでは牛乳なら0.1mlから開始

小児学会における負荷試験のガイドラインでは、それぞれの食物におけるアレルギー負荷検査の進め方について細かな決め事があり、一部以下のように説明されているようです。

食物アレルギーの負荷試験は、それぞれの機関で方針が異なるかもしれませんが、日本小児アレルギー学会のガイドラインによると、卵なら茹で卵の黄身を1gから2gと、症状をみながら15~30分おきに時間をおいて負荷していき、黄身が大丈夫なら全卵から卵白へとステップアップしていきます。牛乳なら、0.1mlから15~30mlまでを同じように時間をおいて負荷していく、とあります。(産科看護師)
食物アレルギーの検査方法には血液検査や皮膚試験や経口負荷試験があり、一般的な検査としては、血液検査にてアレルギーの値を数値で見ることができます。また、負荷試験を行う時は少量ずつ行うのが好ましいとされており、牛乳なら0.1mlから開始して1ml→2mlと時間ごとに徐々に量を増やしていきます。(内科看護師)

できれば入院施設があるアレルギー専門病院で

経口負荷試験は、危険を伴うこともあります。いざという時すぐに適切な処置がとれるように、できれば入院設備を備えたアレルギー専門病院での受診が望ましいでしょう。

経口負荷試験は信頼度が高い検査方法ですが、アナフィラキシーショックを起こしたり危険を伴うことがあります。また、重篤なアレルギー症状を起こしたことのある人には行わないなど細かな決め事もあります。負荷試験は食物の診断には必須ですが、このような危険もあり、ガイドラインではステップごとに負荷開始量を決めて試験を行うことになっています。負荷試験を行うなら、安全を考慮してアレルギー専門施設で受けることが望ましいでしょう。(内科看護師)
負荷試験は一般的に病院内で行われ、症状が強く出た場合は入院して様子を見る場合もあります。検査を行うのならできれば入院施設のある病院がよいため、小児科医の医師ならガイドラインはご存じでしょうから、詳しい検査をしたいと申し出てみてはいかがでしょうか。(産科看護師)

ガイドラインはあるものの、医師により方針が違うこともあるようです。負荷試験は重篤なアナフィラキシーショックを起こすこともあるので、万が一のことを考えた場合、入院施設が完備されたアレルギー専門病院を選んだ方がよいとアドバイスいただきました。


2016/05/19

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