湿疹

10歳、暑さ寒さが厳しいと背中や腕に湿疹が出る?

検査をしても症状の原因が解明できないと、とても不安に感じるものです。子どもの湿疹の原因が分からず悩むママからの相談に、医師と看護師はどのように答えているでしょうか。

ママからの相談:「背中や腕の湿疹の原因が、アレルギー検査をしてもわかりません」

10歳の子どもは、小学校に上がってから、寒さ暑さの厳しい日が続くと背中に湿疹がでるようになりました。皮膚科の問診では、しもやけかあせもといわれ、保湿や衛生面ばかりいわれます。最近は腕にも湿疹がでるようになったためアレルギーテストを受けましたが、何も出ませんでした。個人の診療所ではなく、大きな総合病院のドックみたいな検査を受けないと原因はわからないのでしょうか。(40代・女性)

寒暖差アレルギーの可能性が

質問の症状から、寒暖差アレルギーであると推測されるようです。蕁麻疹などがでる原因についても教えてくれました。

症状からは、いわゆる寒暖差アレルギーによる蕁麻疹の可能性が考えられます。皮膚表面が大きな温度差にさらされると、皮膚の細胞がその刺激に過剰に反応してアレルギーのような症状が出るのです。蕁麻疹の発症には自律神経が関わっており、ストレスや精神的緊張など心理的要因も大きく関与すると言われています。(医師)
蕁麻疹や鼻水、くしゃみなどのアレルギーに似た症状が出るため、アレルギーと呼ばれることも多いですが、実際には何かの物質に対してアレルギー反応を起こしているわけではないので、アレルギーテストでは陰性の結果が出ます。(医師)
温度の変化によって湿疹が起こるのでしたら、温熱蕁麻疹、寒冷蕁麻疹かもしれません。体温の変化によって、血液内にヒスタミンが増え、かゆみや湿疹が起こります。どちらも体温のコントロールで抑えることができますが、気になるようでしたら検査のできる病院でアレルギー検査を行ってください。(消化器科看護師)

体温の急激な変化を避けて

症状の引き金となる急激な体温の変化を起こさないための注意点と、かゆみが出たときの対処法についてアドバイスがありました。

温熱蕁麻疹の場合は、急激に身体を温めないようにしてください。入浴はぬるめのお湯がいいですし、暖房器具の近くで過ごすのは避けた方がいいでしょう。掻いてしまうとさらに湿疹を広げるので、かゆみがあれば冷たいタオルで冷やしてください。(消化器科看護師)
寒冷蕁麻疹が出た場合は、急激に体温が下がるのを避けてください。浴室と脱衣所の温度差がないようにし、外出するときはマフラーや手袋を着用して、冷たい風が直接、皮膚にあたらないようにしてください。運動した後は汗を拭きとって、汗のついたシャツは着替えるようにしてください。かゆみがある場合、寒冷蕁麻疹は冷やすと逆効果ですから、温めた方がいいでしょう。(消化器科看護師)
暑い季節には、室内の冷房の温度を下げすぎないようにしたり、冷たいものの飲食を控えたりと、寒暖差が激しい行為を避けることが一番の対策となります。蕁麻疹が出た場合は掻かずに冷やして対処し、なかなか引かない場合は内科や皮膚科を受診して、抗ヒスタミン薬などの処方を受けるのがよいでしょう。(医師)

今回の相談内容からは寒暖差アレルギーと考えられるようです。蕁麻疹の原因となる急激な体温の変化を起こさないよう、服装や室内の温度などに注意しましょう。


2016/05/21

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