胎児への影響

2016/05/17

避けたい水銀による胎児への影響!妊婦の魚の食べ方は?

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避けたい水銀による胎児への影響!妊婦の魚の食べ方は?

妊娠が判明してから、魚を食べ過ぎてはいけないという注意を受けたことはありませんか。
タンパク質を摂るのに、魚は健康によいものと考えられています。
しかし、妊婦さんに限っては魚に含まれる水銀がよくないと言われています。
妊婦さんが魚を食べる際にはどのように注意したらよいのでしょうか。

魚の水銀による危険な影響とは

現在、厚生労働省では、妊婦さんの魚介類の食べ方について、注意を促しています。
魚には水銀が含まれており、それを摂り過ぎてしまうと赤ちゃんが生まれてからの発育によくない影響があるとされています。
具体的には、聴覚神経の発達に関わり音を聞き取る反応が遅れてしまうというものです。
1000分の1秒以下の遅れとはいえ、大切な赤ちゃんからはすべてのリスクを遠ざけておきたいですね。

本来水銀とは自然界にある金属ですが、地球上を循環している無害な水銀も微生物と結びつくことで、 有害なメチル水銀へと変化します。
微量なメチル水銀を含む微生物は小さな生物から大きな生物へと食べられ、
食物連鎖によって大きな魚へと移動し、量も増えていくのです。

しかし、通常なら水銀が含まれる魚を食べても、人間の健康に影響を与えるほどの量にはなりません。
また、普段の食事によって魚の水銀が身体に入ったとしても、長くは体内に滞在せず、 2か月もするとその量は半分になるほど体外に排出されていきます。

妊娠中、魚の水銀に対して注意が必要なのは、胎児がママの身体を通して摂取してしまった水銀を 体外に出すことができないからなのです。
妊娠に気がつかない時期に多く食べてしまっていたという場合もあるかもしれませんが、 胎児は胎盤を通して水銀を取り入れるので、胎盤ができていない頃の水銀は排出されていきます。

1週間で食べる魚の量の目安は

魚の種類によって、水銀の含まれる量は違います。
食べても安心な分量や種類の目安を知っておきましょう。
赤ちゃんの発達に影響があるとの調査報告があるのは、この目安よりも大分多量に食べた場合です。
目安を守ることを心がけることで赤ちゃんへのリスクは大きく避けられます。

目安量は1週間単位で考えます。
1週間に1切れまで(刺身だと1人前)にすべき魚は、金目鯛やメカジキ、本マグロ、メバチマグロなど。クジラもそうです。
1週間に2切れまで(刺身だと2人前)にすべき魚は、キダイ、マカジキ、ミナミマグロなどです。
鮭、アジ、サバ、タイ、いわし、ブリ、サンマ、カツオ、キハダ、ビンナガ、ツナ缶には注意が必要ではありません。
1週間に1人前にすべき本マグロを1回食べたら、あとの1週間は水銀を気にしなくてよいアジやツナ缶で魚を摂ります。
1週間に2切れまでにすべき魚やマカジキを食べたら、あとの1週間は金目鯛などは食べず、ミナミマグロなどをもう1回までにするか、水銀に注意しなくてよい魚を選んで食べます。

このように1週間単位で目安量を考え、超えないように注意して魚を摂取しましょう。
魚はDHAやドコサヘキサ酸を含み、良質なタンパク質を摂るには大切な食材です。
目安量に気をつけて、積極的に摂っていきたいものですね。


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