妊娠中の病気・身体の悩み

2016/05/18

いつもより眠いのはなぜ?妊娠と眠気の関係

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いつもより眠いのはなぜ?妊娠と眠気の関係

妊娠初期やたらと眠くなるのはよくあることで「眠りづわり」という言葉があるくらいです。
吐き気を常に感じる吐きづわりより楽そうだし問題ないんじゃない?と周囲の人は思いがちですが、
当の本人はつらい思いをしていることも少なくありません。
特に働いている妊婦さんで眠気に悩まされている方は多いと思います。
ここでは、意外と大変な妊娠中の眠気の原因や対処法についてご説明します。

つわりによる眠気の特徴

妊娠中の眠気は、単なる睡眠不足による眠気とは違ってとても強いものです。
いくら睡眠を取ってもまだ眠い、気絶するように寝入る、立っていたのに気づいたら
眠っていたなど、理性でコントロールできないほどの強い眠気に襲われます。
どれだけ夜間の睡眠時間を十分に取っても防ぐことはできません。

妊娠により眠くなるメカニズム

妊娠によって眠気を感じる原因は、プロゲステロンという女性ホルモンにあります。
プロゲステロンは排卵後から生理が始まるまでの期間に多く分泌され、子宮内膜を
柔らかく保つ、体温を上げるなど妊娠に適した環境を作る作用があります。
プロゲステロンには他にも、母体を眠らせて体力を増幅しようとする働きもあります。
妊娠するとプロゲステロンの分泌量が増えるので、強い眠気を生じることに繋がります。

妊娠中の眠気の対処法

妊娠中の眠気の対処法として一番いいのは、逆らわず寝てしまうことです。
仕事をしていない、又は休暇が取れて家にいられる人は、とにかく眠気を感じたら寝てしまいましょう。
妊娠中の眠気は、母体がお腹の赤ちゃんのために要求しているものなので仕方がないのです。
妊娠初期は眠気以外にも発熱時のような体の倦怠感で辛さを感じている人も多いと思います。
無理をせず横になって体をいたわりましょう。
家事もせず寝てばかり、とパートナーの機嫌を損ねることもあると思いますが、
その場合は産婦人科に連れて行って医師から説明してもらうと理解が得られやすいです。

仕事が休めない場合も、ちょっとの時間でも睡眠を取ることをおすすめします。
ほんの5分でも眠ることができれば頭がスッキリするので、トイレに行くふりをして
個室でちょっと眠るなど工夫し、休憩時間にはできるだけ眠るようにしましょう。
また職場にはきちんと説明をし、状況を理解してもらいましょう。
人や職場の雰囲気によっては難しいかも知れませんが、業務のスムーズな遂行のためにも周囲の協力は必要です。

座ったままの事務仕事が続くようであれば、立ち上がって歩いてみる、
首や肩を回してストレッチ、頭皮のマッサージなどを試してみましょう。
口を大きく動かすことも効果があるので、声を出さずに「あ、い、う」など発声の真似をするのも効果があります。
あと、首筋や顔、まぶたの上に冷たく冷やしたタオルを当ててみるのもおすすめです。
人間は眠くなると体温が上がるので、冷たいもので急激に冷やすと眠気が覚めるのです。
また、急に強い眠気に襲われて気を失うように眠ってしまうこともあるので、車の運転は危険です。
誰かに運転を代わってもらうか、公共機関を使っての移動を検討しましょう。

一般的には、ひどい眠気は妊娠初期特有のもので、妊娠5カ月に差し掛かるころには治まってくることが多いものです。
眠りづわりは吐きづわりよりも理解されにくいものですが、何とか周囲の人々に理解してもらって乗り切りましょう。


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