B群溶連菌

2016/05/30

上の子がGBSに感染…下の子も感染する?

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上の子がGBSに感染…下の子も感染する?

出産時に赤ちゃんが感染する可能性があるB群溶連菌(GBS)。予防する方法はないのでしょうか。今回は2人の子どもを持つママからの相談です。初めての出産で赤ちゃんがGBSに感染し、2人目も検査で引っかかったといいます。3人目を考えているものの、またGBSに感染するのではと悩む相談者に、看護師さんからはどのような回答が寄せられたでしょうか。

ママからの相談:「GBSの感染を防ぐ方法はないでしょうか」

2歳8か月と8か月になる2人の子どもがいます。2人とも出産前にB群溶連菌(GBS)の検査に引っ掛かり、1人目は出産時に感染し、入院中ずっと点滴をしていました。今は何事もなく大きく成長しています。今後3人目も考えていますが、GBSを考えると心配でたまりません。GBSは治療しても完全には治らないのでしょうか。感染してしまうのを防ぐ方法はないのでしょうか。アドバイスをお願いします。(30代・女性)

もともと膣内にある菌。産道を通るときに感染する

GBSはお母さんの膣内にいる常在菌です。赤ちゃんが産道を通るときに感染する可能性があります。

GBSは膣にいる常在菌です。妊娠していない時期にもお母さんの膣の中にはいるかもしれません。GBSがいることは珍しいことではありませんし、お母さんには何の影響もありません。(循環器内科看護師)
B群溶連菌は、体内に存在する常在菌ですから、完全に取り除くことはできません。通常は病原性はありませんが、肛門や膣内に常在していることが多いため、産道を通ることで赤ちゃんに感染します。(産科・婦人科看護師)
赤ちゃんが感染すると、敗血症や髄膜炎など、重篤な疾患を起こす場合があるので、妊娠中に溶連菌の検査を行ないます。妊娠中にお母さんが陽性でも、お腹の中の胎児に感染することはありませんが、分娩時に産道を通ることで感染の可能性があります。(産科・婦人科看護師)

中期と後期に検査を。担当医に感染歴を伝えて

妊娠の中期と後期に検査を受けることが大切です。上の子の感染についても担当医に伝えておきましょう。

妊娠後期に陽性であれば、抗生剤の治療を行ないます。予定日間近になっても陽性の場合は、分娩時にも点滴で抗生剤の投与を行ない、赤ちゃんへの感染を防ぎます。自然分娩で感染する可能性がありますが、溶連菌が陽性だからといって帝王切開になることはありません。(産科・婦人科看護師)
GBSが問題になるのは妊娠中と出産時です。経膣分娩で産道を通るときに赤ちゃんに感染する可能性があります。感染に注意するというよりは妊娠中に検査をして、しかるべき対処をすることが重要です。妊娠中期と後期は検査を受けてください。(循環器内科看護師)
出産時に予防ができれば、まず成長には問題ありません。3人目を予定しているのであれば、念のため、担当の医師に上の子が過去にGBSに感染したことを伝えるようにしてください。(循環器内科看護師)

GBSはもともと膣内に存在している菌だけに、完全に取り除くことはできないようですが、赤ちゃんがお腹の中にいるときは感染することはありません。感染は産道を通るときに起こるため、分娩時に抗生剤を投与することで予防に努めます。妊娠中期と後期には検査を受け、前回の感染歴についても担当医に伝えましょう。

【GBSに関する記事はこちら】

>>点滴の投与で防げる?新生児GBS感染症とは

>>出産前の検査必須!B群溶連菌(GBS)のリスクとは


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