インフルエンザ

2016/05/29

インフルエンザの予防接種は意味がないの?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

インフルエンザの予防接種は意味がないの?

「受けた方がよい」「いや、受けなくてもいい」とインフルエンザ予防接種についての考え方はさまざまです。実際のところ、予防接種は受けておいた方がよいのでしょうか。

ママからの相談:「インフルエンザの予防接種は受けたほうがよい?」

保育園から予防接種を推奨されていますが、インフルエンザの予防接種は意味がなく、インフルエンザに解熱剤を与えることによって脳症が引き起こされるということも聞きます。安くはないですし、予防接種のあと必ず熱を出すので、意味がないなら接種したくありません。予防接種には効果があるのでしょうか。(30代・女性)

予防接種を受ける意味?

インフルエンザに罹ったことがあれば、あのつらさをもう一度味わわないために受けておきたいと思うもの。その効果と必要性について、医療従事者の意見をうかがってみましょう。

インフルエンザの予防接種を受けると感染しないわけではありません。感染しにくくなり、感染したとしても軽い症状で済むことが予防接種を受けるメリットです。(内科医師)
インフルエンザのワクチンに意味がないというのは、その年に流行するだろうと予測されるワクチンを接種するので、流行した病原菌が異なれば感染する場合があるからです。また、ワクチンを接種しても、抗体ができなければ感染する場合もあります。(産科婦人科看護師)
インフルエンザワクチンは任意で費用もかかりますが、ワクチンをしても100%感染しないとはいえません。接種するかしないかは賛否両論ありますが、実際にワクチンを接種しておいたから感染しても軽症で済んだ、罹患率が減少したというデーターもあります。(産科婦人科看護師)
予防接種の副作用は接種部の腫れ、赤味、痛みが20%ほど、発熱、だるさなどが10%ほどあり、ごくまれにアナフィラキシーショックもあります。しかしインフルエンザが重症化しやすい15歳未満の子供の場合、インフルエンザの予防接種を2回行うことは85%の発症予防につながったとの報告もあります。(内科医師)

やっぱり受けておくのが安心

なるほど、予防接種を受けておくことで重症化を避けたり、罹患率を減少させるという意味合いがあるのですね。また、子どもの場合は特に予防接種を受けておいた方がよいという声もあります。

接種するかはご両親の判断によりますが、最近の予防接種は、複数のワクチンを混合させていて、より感染しにくいものになっています。子どもがインフルエンザに感染すると重症化しやすく命にかかわる場合もあることから、多くの施設では予防接種を推奨しています。(産科婦人科看護師)
1歳から5歳は特にインフルエンザ脳症になりやすい年齢。予防接種を受けておくことをおすすめします。インフルエンザ脳症との関係を懸念する方もいますが、あれはインフルエンザウイルスにかかったときに特定の解熱剤を使用することで脳症の可能性が上がるというもの。まずはインフルエンザにかからないことが重要です。(内科医師)
集団生活を行う園としては、予防接種を保護者に推奨するのは当然と考えられます。ご自身のお子さんだけの問題であれば親の判断で構わないと思いますが、お子さんから他のお子さんにうつす可能性もあるのです。 (内科医師)

保育園は幼い子ども達ばかりの集団。わが子一人だけの問題ではなく、同じ保育園に通うたくさんの子ども達みんなを守るためと考えると、やっぱり受けてさせておくのがよいといえそうです。


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